勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。/立座翔大


勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。 (ファミ通文庫)
勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。 (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年4月刊。
第16回えんため大賞東放学園特別賞受賞の作者による書き下ろしデビュー作。
タイトルそのままの主人公が、大事な幼なじみのために慣れない家事に奮闘したり、トラブル処理に奔走したりするラブコメファンタジーです。
ちょっと色々と粗い部分が気になったものの、主従な幼なじみカップルの可愛さを楽しめる作品でした。

☆あらすじ☆
魔族との戦争に終止符を打った勇者シリュウ。終戦から一年後――「すまんお嬢さま! また失敗した!」彼はキストリア家のダメ執事となっていた。当主は幼なじみの少女ソノハ。街で医者として働く忙しい彼女のため、またキストリア家唯一の使用人として、シリュウは執事仕事だけでなく家事全般を請け負うことになるが……戦いの能力ばかり特化したシリュウにとって家事は魔王を倒すことより難しいことだった――! 最強執事のファンタジーコメディ開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

魔王を倒し、魔族との戦争で人間側の勝利を導いた勇者シリュウ
戦後、幼なじみソノハの執事となったシリュウは、彼女のために家事に明け暮れるも失敗ばかりで・・・・・・というストーリー。

 

前半は戦闘スキルはあっても家事スキルはないシリュウの奮闘がコミカルに描かれいき、後半からは人間と魔族の間に今も残る不和が描かれていきます。

 

幼なじみラブコメとしては楽しく読めました。
シリュウとソノハの仲良しな感じがすごく好き。
朴念仁なシリュウと彼の言動を深読みしすぎて自爆するソノハが可愛すぎてw

 

あと二人の間にちらちらと見える「3年間の空白」というのも良いアクセントになっていたと思います。
泣き虫だったはずのソノハが泣かない理由を思いつけないシリュウを見ていると、シリュウにとってのソノハは3年前からあまり更新されてないのかなぁ?とか思ったり。今のソノハは〜、とか言いつつ、あまり今のソノハを理解しているようには思えませんでしたし。
そのあたりを掘り下げていく後半の流れ自体は悪くなかったのですが、演出がちょっと粗かったかなぁ。少しごちゃごちゃしているように感じてしまいました。

 

後半のバトル展開も、それ自体は悪くなかったのですがやはり粗さを感じてしまいました。
ダンジョン探索依頼から襲撃事件までのつなぎ方があっさりしすぎて、クライマックスに入った!という盛り上がりに欠けるんですよね。いつの間にか起承転結の「転」が始まってた感じ。
バトルそのものもトドメの一撃に持って行くまでの流れが駆け足すぎて読み応えに欠けますし。まぁ、ここはソノハの心情描写を優先しているから仕方ないのかもしれませんが。

 

色々と不満点を書いてしまいましたが、幼なじみラブコメとしては十分に楽しめる作品でした。ソノハが可愛くてそれだけで満足。
ラストで黒幕登場とともにキャラも増えてましたし、続刊は予定されている様子?
2巻を楽しみに待ちたいと思います。

 

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