思い出のとき修理します4 永久時計を胸に/谷瑞恵

思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)
思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
大好きな谷瑞恵さんの一般文芸初進出となるシリーズでしたが、ついに完結。
懐かしい思い出と、その時を刻む時計の優しい物語。最後までとても素敵でした。穏やかな気持ちになれる良い作品だったと思います。
そして秀司と明里のカップル、本当に大好きです。

☆あらすじ☆
不仲に思えた両親の絆、亡き妻への秘めた思い…時計店には今日も人々の「思い出」が持ち込まれる。そんな中、秀司が作ってくれているドレスウォッチの完成が近いと聞き、喜びとともに複雑な気持ちになる明里。秀司の元に、スイスの時計工房から手紙が届いているらしいからだ。ともに商店街で暮らす未来を夢見つつ、本当は秀司がスイスで修業を続けたいのではないかと悩み…。ついに完結!

以下、ネタバレありの感想です。

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緋連国鬼記 お守りしたくありません。主さま!/伊月十和

緋連国鬼記 お守りしたくありません。主さま! (一迅社文庫アイリス)
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評価:★★★☆☆
2016年5月刊。
秘密の護衛少女と皇帝候補の中華風ラブコメ。
主従で寄宿学校とか個人的に好きな設定でとても良いですねー。
もうちょっとドタバタコメディ押しだとなお良かったのですが、要所でクスッと笑えるところもあり、全体的には悪くなかったです。
特にヒーローの正体?本性?が判明するシーンとか、この人残念な人だ!と楽しくなりましたし。
ただマスコットに虫がいるので(表紙左下)、幼虫系が苦手な方はご注意を。

☆あらすじ☆
「皇帝候補の黎影(れいえい)様をお守りせよ!」
護衛任務を請け負う一族の娘・琉瑠(りゅうりゅう)は、最難関校を首席で合格した黎影皇子をお守りすることに。しかも、自分の出自を知らない庶民育ちの彼に、護衛だと気付かれてはいけないという条件つきで。そこで琉瑠は、彼の同級生となって、こっそり見守ることにしたけれど――不真面目で女好きで皇帝に相応しいとは思えない黎影に、彼が大好き過ぎて追いかけまわしている残念娘だと誤解されてしまって!? 誰にも言えない任務、絶賛遂行中? 勘違いだらけ凸凹主従の中華風ラブコメディ!

以下、ネタバレありの感想です。

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七日の喰い神3/カミツキレイニー

七日の喰い神 3 (ガガガ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年5月刊。
マガツカミと祈祷士の異種バディの奮闘を描くシリーズ第3弾。
前巻に引き続き、ますます面白くなってきました。それにしても元六花隊メンバーはキャラ濃いなぁ。

☆あらすじ☆
人喰う神を乗せて、列車は走り続ける。超高級蒸気機関車『カムパネルラ』に乗り込んだ七日とラティメリア。煌びやかな車内装飾に、豪華な食堂車、そして上流階級の乗客たち。そんな浮き世離れした世界とは異にする車両があった。祈祷士たちが強固に警備にあたる物々しい雰囲気……。この高級列車は、祈祷士協会によって捕らえられた“六花のマガツカミ”の一人である“掴み神”を秘密裏に移送するためにカモフラージュされたものだった。列車に潜入した七日の目的はただひとつ“掴み神”ヘリアンサスを斬ること。タイムリミットは目的地到着予定の深夜まで。そんななか、七日はかつて戦場でともに戦った元六花隊の一人と再会する。“妖刀使い”獅童巳月――彼は“掴み神”ヘリアンサスの移送を監督する看守長となっていた。一方、初めての列車旅行に浮かれるラティメリアもまた、ある人物と出会っていた――「やあ、“喰い神”ラティメリア。君は本当に六花に似ているね」マガツカミを殺す者と護る者、かつての戦友同士が繰り広げる熾烈な攻防戦! それぞれの思惑を乗せて列車は走り続ける。

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マグダラで眠れ8/支倉凍砂

マグダラで眠れ (8) (電撃文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2016年2月刊。
面白かった!!
物語に綺麗な区切りがつき、クースラたちの旅がひとつのゴールを迎えることに(完結ではないらしい)
たくさんの未知に包まれた中世のロマンを感じる良いシリーズだと思います。特に今回のオチは壮大にロマンチックで胸が高鳴りました。
バカップルがどんどん人目をはばからなくなるのもけしからん。最後までニヤニヤしっぱなしでしたw

☆あらすじ☆
眠らない錬金術師クースラは、旅路の果てに“マグダラ”のその先を見つける――
クラジウス騎士団の追っ手が迫る中、クースラたちは、フェネシスの一族“白き者”たちが起こした大爆発により、一夜で滅んだという旧アッバスに向かうことに。 空からやってきたという白き者の真相を明らかにすることで、クースラたちは彼らの行方を探ろうとする。空を飛ぶ方法、なぜ町が滅んだのか――全ての謎を解き、真理のさらに奥へ。そしてその先にある、理想の世界「マグダラの地」を目指して。 仲間たちとの実験と研鑽の日々に、心地よさを覚えるクースラ。だが、クースラたちの持つ新たな技術を狙ってアイルゼンが現れたのだった――。

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異端審問ラボ 魔女の事件簿2/高里椎奈

異端審問ラボ 魔女の事件簿2 (講談社タイガ)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2016年5月刊。
仲良し3人組が古代の食事を再現したり様々な事件に巻き込まれたりするSFミステリー第2弾。
今回もさりげなく混ぜ込まれるディストピア感が良いアクセントとなっていました。
そしてラストは面白そうな展開へ。続きに期待したいと思います。

☆あらすじ☆
ゲートが開くと人が死ぬ――。外界と遮断されたドームの中で完全に管理された生活をおくる千鳥と鶫、そして鳶の三人。年に一度、遠く離れて暮らす家族とカードを贈り合うイベントで皆がわき立つ中、次々と不審な事件が発生する。水のない街中で起きた溺死事件。火の気のない場所で火傷のような症状で息絶えた死体の謎。頻発する小火騒ぎ。不気味な噂と不可解な事件の関係とは……!?

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桜嵐恋絵巻/深山くのえ

ルルル文庫 桜嵐恋絵巻(イラスト完全版)
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評価:★★★★☆
2008年8月刊。
これは良い!すごく良い!!
家族からすら忌み嫌われる「鬼姫」と、偏見にとらわれずに彼女と接する貴族の子息。
ふたりの出会いから始まる恋の物語です。
数々の障害があっても惹かれ合う二人の姿にときめきが止まりません。
平安版ロミジュリな雰囲気も気になる作品。続きを読んでいくのが楽しみです。

☆あらすじ☆
桜の下で雅な恋が始まる! 平安ラブロマン!二条中納言家の詞子姫は、鬼を呼ぶと幼い頃から皆に疎まれ、16歳で無実の罪を着せられ、ついに別邸に移される。そんな詞子が、美しい桜に惹かれて庭に降りると、そこには長身で黒目が印象的な雅遠の姿が…!?

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エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜4/東龍乃助

エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜 (4) (MF文庫J)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年5月刊。
やっぱりこのシリーズは面白い!
今回は戦力増強回な感じでラノベ主人公っぽい新キャラをはじめ色々な脇役にスポットが当たっていくストーリーでした。それでも要所で爆発するエイルンの情熱に心がガンガン揺さぶられて、やはりエイルンありきの物語であることを再確認。このクサいまでの熱さがほんと最高です。
それにしてもヒロインズの変態率が急上昇したような・・・・・・。

☆あらすじ☆
「氷室義塾は、必ず俺が潰す」
エイルン出現後、氷室義塾は対マリス戦に連戦連勝。その事実に元機兵部三番隊隊長・七扇大和は驚愕。「氷室義塾は、必ず俺が潰す」過去の怨嗟に囚われ、氷室義塾転覆を狙っていた大和がエイルンの調査を開始する。

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弱キャラ友崎くんLv.1/屋久ユウキ

弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)
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評価:★★★☆☆
2016年5月刊。
第10回小学館ライトノベル大賞「優秀賞」受賞作。
人生はクソゲーだと考えてきた主人公が、パーフェクト美少女な同級生の本性を知り、彼女の指導を受けながら「本当に人生はクソゲーなのか」を確かめていく物語です。
コミュ力トレーニングのハウツー感満載で、思わず試したくなる小ネタがたくさん詰まっていて面白かったです。
そしてそれらを素直に実戦していく主人公の努力が好印象。彼の奮闘を今後も見守りたくなる作品でした。

☆あらすじ☆
これが人生(クソゲー)攻略の最前線!人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。だから、クソゲー。あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって? ……普通は、そんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ! 第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!

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キミもまた、偽恋(オタク)だとしても。1〈上〉/渡辺恒彦

キミもまた、偽恋だとしても。1〈上〉 (オーバーラップ文庫)
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評価:★★★★☆
2016年5月刊。
互いにオタク趣味を隠しながら偽装恋人をすることになった高校生のラブコメ。
あ、これ好きなやつですね。全部バレたら幸せになれそうなのに、当人達は必死に秘密を隠してコメディしちゃう感じ。そこにとてもニヤニヤしてしまうやつですね!Σb( `・ω・´)グッ
1巻の上巻ということで、単体だとヤマとオチが少し弱いのですが、ここから更に面白くなりそうな予感しかありません。
下巻がはやく読みたい!

☆あらすじ☆
「理想のヒモ生活」渡辺恒彦が描く、次なる理想のヒロインとは……。
「ねぇ。わたしの秘密、バレてないよねっ!?」「俺の秘密、バレてないよな!?」
関東圏のとある田舎町。岩下学園に越境入学して間もなく、村上政樹は学級委員の長島薫子に「偽装恋人」になって欲しいと頼まれる。薫子の家は地元では知らない人のいない旧家。お見合いを回避するための手段として偽装恋人の役を頼んだのだ。しかし、政樹が薫子の親に紹介されると思わぬ事実が発覚! それは村上家こそが長島家の主筋の直系だったこと。そして、あれよあれよという間に、婚約まで話が進んでしまい、2人は引くに引けない状態になってしまって……!?
そんな二人にはそれぞれ相手に対して、一つだけ大きな秘密を抱いていた。それは「隠れオタク」「隠れ腐女子」という秘密であった。

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図書館の魔女 第三巻・第四巻/高田大介

図書館の魔女 第三巻 (講談社文庫)
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評価:★★★★★
2016年5月刊。初出は講談社2013年8月刊。
四分冊されたファンタジー超大作の後半戦。
第4巻だけで640頁もあったのですが、面白すぎてあっという間に読んでしまいました。
権謀術数が飛び交う骨太な政治ファンタジーとしても、甘酸っぱい主従関係に萌えるボーイ・ミーツ・ガール小説としても最高でした。本当に素晴らしかった!

☆あらすじ☆
深刻な麦の不作に苦しむアルデシュは、背後に接するニザマに嗾けられ、今まさに一ノ谷に戦端を開こうとしていた。高い塔のマツリカは、アルデシュの穀倉を回復する奇策を見出し、戦争を回避せんとする。しかし、彼女の誤算は、雄弁に言葉を紡ぐ自身の利き腕、左手を狙った敵の罠を見過ごしていたことにあった。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 図書館の魔女 第三巻・第四巻/高田大介