異世界拷問姫/綾里けいし


異世界拷問姫 (MF文庫J)
異世界拷問姫 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年4月刊。
おおう、グロい・・・・・・!!
無惨な最期を遂げた少年が異世界に召喚され、「拷問姫」の従者として悪魔と戦うゴシック風な異世界召喚(転生?)ファンタジー。
「拷問」のタイトルから覚悟していたものの、凄惨で残虐な「死」の描写に生唾をゴクリと飲み込んでしまう作品でした。
その一方で主要キャラ3人の掛け合いはコミカルで楽しかったです。
メイドちゃんがヒロインで、表紙の拷問姫はダブル主人公の片割れという感じなのかなー?

☆あらすじ☆
自らの死と同時に異世界召喚された少年・瀬名櫂人。彼は『拷問姫』エリザベートの従者として、14階級の悪魔とその契約者の惨殺に付き合わされることになるが――? 世界に断罪されし少女の救世譚、ここに開演。

以下、ネタバレありの感想です。

 

実父に人生を弄ばれた挙げ句、無惨に殺されてしまった少年・瀬名櫂人
死した彼は異世界の「拷問姫」エリザベートの従者として新たな命を与えられ、14の悪魔と契約者を惨殺するという彼女の使命を手伝うことになる、という流れで物語は始まります。

 

少し連作短編っぽい感じにエピソードが積み上げられていくのですが、どのエピソードでも共通して言えるのは、ただただグロいということ。
ごはん前後に読むものじゃなかったと後悔。グロ描写が容赦ない〜〜。
グロい上に悪魔たちの胸くそ悪さにもゲッソリ。色々と削られてしまう作品でした・・・・・・。

 

そんな感じにメンタルをボコボコにされつつ、それでも最後まで楽しく読めたのは主要キャラが魅力的だったから。
露悪的だけど愛嬌たっぷりのエリザベートといい、櫂人を一途に愛するヒナといい、女性キャラがとても可愛くて良いんですよねー。

 

女性陣に押されがちだったものの、主人公である櫂人も壮絶に闇が深いところが目をひくキャラ。
父親とのシーンはハラハラしつつ、結末に苦笑いが漏れてしまいました。
狭い世界で虐げられてきた子どもが広い世界を知ってトラウマを乗り越えるって話だけなら美談っぽいのになぁ。知った世界は元の世界よりも更に残酷で残虐だったから、それよりはマシってことなのがうわぁ・・・・・・。
櫂人にはぜひまともな幸せを掴んでほしいものですが、ヒナがいればどうにかなるのかな。

 

この作品って、Wヒロインというよりは、エリザベートと櫂人がW主人公でヒナがメインヒロインという感じなのでしょうか。
この物語自体は櫂人を語り手としたエリザベートの物語だし(最後にはしっかり櫂人の物語としても完成していた点もGOOD)、一方で精神的に櫂人を支えるのはヒナだったので。そういう3人の関係性が面白かったです。

 

グロに苦戦しつつもキャラの魅力に助けられる良い作品でしたが、惜しむらくはもう少し拷問器具を出してほしかったところ。
鉄の処女擬人化は良かったので、ああいう感じの戦い方がもっと読みたかったです。

 

さて、割と綺麗に終わりましたが、あとがきを読むかぎり続刊も想定されている様子。

でも続くとしてラストはどうなってしまうのでしょう?

エリザベート本人が望んでいるし櫂人も受け入れているから、やっぱりこのままデッドエンド一直線なのでしょうか。
それは潔くて凜とした彼女に相応しい最期なのかもしれませんが、個人的にはもうちょっと救いがある結末が用意されていると嬉しいのですが・・・・・・。
エリザベートが「拷問姫」になってしまった理由を考えると、全てを背負わされた彼女の人生の悲惨さに胸が苦しくなるので。

ううむ、かといって本人達は別に救いを求めているわけではないしなぁ。
私はできればハッピーエンドに寄せてほしいのですが、誰にとって何がハッピーなのかという難題に頭を抱えてしまったり。

 

どういう結末になるにしろ、しかと見届けたいと思います。
というわけでシリーズ化お願いします。

 

あと買えなかったアニメイト限定の小冊子が超読みたいんですけど。差額払うから電子配信してくれないだろうか。

異世界拷問姫 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA/メディアファクトリー

 

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