ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン9/宇野朴人


ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (9) (電撃文庫)
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (9) (電撃文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年4月刊。
表紙、なんて悪い笑顔なんでしょうか・・・・・・。
7月からアニメがスタートする「天鏡のアルデラミン」第9巻。
アニメも楽しみなんですが、それ以上に本編の続きが気になって気になって落ち着けない!

☆あらすじ☆
ようやく反乱分子の掃討を終え、国内を掌握したかに見えた女帝シャミーユ。しかしアルデラ教徒に不穏な動きがあることを知り、信頼厚いマシューとサザルーフに、ある任務を命じるのだった。一方、捕虜としてカトヴァーナ帝国北域辺境で開拓労働に従事させられているエルルファイ少将らキオカ海軍兵士たちも、決起のときを静かに待っていた。そして長い眠りから醒めたパトレンシーナが、いよいよ暗躍を始める…。再びカトヴァーナ帝国に大きな騒乱が起きようとしていた。その中で、物言わぬイクタは果たして―!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回は、国外脱出をはかるアルデラ教徒の帝国民を連れ戻そうとしたマシューたちが、ジャン率いるキオカ軍と激突するというストーリーでしたが、物語の中心にいてゾッとするほどの暗躍をみせるのは目覚めてしまったパトレンシーナ

 

最初から最後まで彼女は本当によく働いて、容赦なく絶望を作り出してくれました。
マシューが色々と頼もしく奮闘していたけれど、何もかも彼女の手のひらの上というのが怖すぎる。

 

終盤で彼女の過去がようやく明らかになったものの、それもまるで残酷なマザーグースのようで・・・・・・。
どこまで記憶を共有しているのか、というところに救いを求めたかったのになぁ。そうか。「彼女」の方も思いっきり歪んでいるのですか(;`・ω・)
不幸な生い立ちゆえの歪みとは分かっていても、不気味に思う気持ちが止められません。
これを喜んじゃうアリオ・キャクレイは色んな意味で突き抜けた人だよなぁ。

 

慈母のような顔をして、どこまでも無邪気に残虐に計算高く立ち回るパトレンシーナ。
精神的にギリギリなシャミーユを、一番惨いタイミングで更に追い詰めそうな予感がして震えます。

 

脱走したエルルファイたち、東を求める信者たち、密林の先で待ち構えるジャンたち。
追い詰められた帝国軍は果たしてこの窮地をどう切り抜けるのか。

 

半端なく緊張感にあふれた第9巻でしたが、最後の最後でようやく希望の光が見えてきました。

 

イクタ・・・・・・!!

 

「イグセム」ではないソルヴェナレスが語る父親たちの言葉が胸を打ちますね。これは泣ける。
色々思い出して辛いけれど、それ以上にようやくここまで物語が進んでくれた安堵の方が強いです。

本当におかえりおかえり。待っていました(´;ω;`)
どんな窮地もきっとイクタなら巻き返してくれるはず。壊れてしまった騎士団を立て直すことも・・・・・・できるだろうか、できると信じたいな。
イクタがパトレンシーナをどうするのかが一番気になります。

 

ああもうっ、次巻がとても待ち遠しい!ε٩( ºωº )۶з

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。