終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?1/枯野瑛


終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#01 (角川スニーカー文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年4月刊。
すかすか次世代編スタート。第1部ラストの5年後を舞台にした新章です。
主人公がヴィレムから堕鬼種の青年軍人にバトンタッチされており、ここから読んでも大丈夫とのこと。
なんだか第一部の内容を思い出しつつ、ヴィレムとは似て非なる若き新主人公に期待してしまう新章第1巻でした。面白かった!

☆あらすじ☆
数年後の浮遊大陸群。次代の黄金妖精たちによる新シリーズ開幕!
〈人間〉は規格外の〈獣〉に蹂躙され滅びた。〈獣〉を倒しうるのは、〈聖剣〉(カリヨン)を振るう黄金妖精(レプラカーン)のみ。戦いののち、〈聖剣〉は引き継がれるが、力を使い果たした妖精たちは死んでゆく。「誰が恋愛脳こじらせた自己犠牲大好きよ!」「君らだ君ら! 自覚ないのかよ自覚は!」廃劇場の上で出会った、先輩に憧れ死を望む黄金妖精と、嘘つき堕鬼種(インプ)の青年位官の、葛藤の上に成り立つ儚い日常。次代の黄金妖精たちによる、新シリーズ開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

カラー口絵をみて、「お、コレが新章の敵キャラかな?」と思ったら主人公でした。悪人面すぎるよ!

 

そんなイイ笑顔が強烈な新主人公フェオドール
〈重く留まる十一番目の獣〉によっていずれ滅びるライエル市を舞台に、フェオドールと黄金妖精たちの出会いと交流を描く第1巻でした。

 

色々と第1部の1巻を彷彿とさせる内容だった気がします。
フェオドールとティアットの会話とか、ヴィレムとクトリもこんな話してたよなーって。

 

ただ、同じように展開していくなかで浮き彫りになっていくのはフェオドールとヴィレムの違い。

 

軍に所属しながらも色々と暗躍しているワケありなフェオドールは、今まさに彼自身の物語を進めている最中なんですよね。だから、ある意味で生き生きとしている人物(方向性は破滅にまっしぐらだけど)。

ヴィレムに比べるとフェオドールは若いなーとも思いつつ、私はこの主人公が結構好きです。
自己犠牲クソ食らえ!の精神と啖呵がちょっと気持ち良かったのでw

儚く散りゆく世界の物語だからこそ、現状も自己犠牲も美談も全否定してしまうフェオドールのエネルギッシュな言動が逆に新鮮でした。

 

青くさくてエゴに満ちた理想と主張を振りかざして、精一杯運命に抗ってほしい。
彼の言う「美談」は第一部でやるだけやったので、そろそろ泥臭く足掻いてみてもいいのかも。
嘘つきインプだけど、決して口先だけではないことを証明してほしいです。やり方が過激そうなのが不安ではあるけれどw

 

そういえば、新章のメインヒロインはティアットということでいいのでしょうか。
やたらクトリそっくりに育ったなー。恋愛脳w
フェオドールとの口喧嘩は少年少女っぽさがこの作品的に新鮮でした。彼らはどんな関係を築いていくのかな。

 

クトリの後を継ぐ黄金妖精たちが相変わらず兵器として命を散らしている現状には絶望。
ヴィレムの物語を経ても、本当に何も変わっていないんだなぁと寂しい気持ちでいっぱいになりました。

一方で、第1部1巻のラストと新章1巻のラストが違うことがシリーズ全体の未来を象徴しているのかも?とも思ったり。

戦いに行くクトリたちを見送ったヴィレムと、ティアットが戦うことを全力で妨害したフェオドール。

彼らのスタンスの違いは、今後どういう風に物語に影響していくのでしょうか。
ヴィレムとは異なる結末を、できればハッピーエンドを期待したいものです。

 

あとは〈獣〉以外の敵の存在も気になるところ。ラストに出てきた彼女がなんか怖いしなぁ。鬼姉か。

 

とても面白かったし、なかなかパンチのある新章開幕でした。
今後の展開も期待!

 

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