皓月兎姫譚 〜異世界で殿下の愛玩動物にされちゃいました〜/せひらあやみ


皓月兎姫譚 ~異世界で殿下の愛玩動物にされちゃいました~ (コバルト文庫 せ 2-12)
皓月兎姫譚 ~異世界で殿下の愛玩動物にされちゃいました~ (コバルト文庫 せ 2-12)

評価:★★★☆☆
2016年4月刊。
異世界トリップ+テンション高め1人称だからなのか、どことなくWEB小説っぽさを感じる。サブタイも攻めてる。
それはさておき、本作はマンホールから異世界に落っこちて皇族の寵姫となってしまう女子高生の物語です。
色々と設定が気恥ずかしかったりしたものの、軽く楽しめるラブコメでした。
WEBサイトの方で後日譚の連載がスタートしていますが、これって本編オチのネタバレにならないのかな?

☆あらすじ☆
平凡な女子高生の早紀は、下校中にマンホールの穴に落ちてしまう。が、気づいたら空中を落下中! 宙に浮く船の上に落ちた早紀は、受け止めてくれた男性と偶然キスしたことで、皇族の寵姫にされてしまい…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

マンホールの穴から異世界に落ちた女子高生・宇佐木早紀
落下先にいた皇族・姜尚から、自分が名君のもとに月から遣わされる瑞獣「ウサギ」であり、姜尚と「一心同体の契り」を結んでしまったことを告げられた早紀は、彼の保護を受けつつ元の世界に戻る方法を探し始める、というのが本作のストーリーとなります。

 

異世界の価値観的に普通の容姿が絶世の美貌に見えるとか、姜尚と一定以上離れたら強制的に膝上ワープ&キスとか、なんかこう読んでてムズムズする設定の数々に難儀しました・・・・・・w

 

「一心同体の契り」で互いが命令し合えるという設定は面白かったです。
どちらか一方というのは他作品でもよく見かけるものの、両方共に強制力を行使できるのって珍しい気がします。
最後の命令合戦とか、巻末4コマとか可愛かったですしねw
本編内でも色んな場所でうまく使われていた設定だったと思います。

 

さて、異世界に落ちた挙げ句に「ウサギ」扱いされることになった早紀。
もふもふ王国のもふもふたちが、意外に優しくなくてびっくりしました。
結局、ちゃんと早紀に優しかったのって姜尚だけじゃないですか。
まぁもふもふたちが騙したり裏切ったりするのは全て姜尚を思ってのことだから、遠因は姜尚にあるといってもいいのですがちゃんと部下の統率くらいとろうよ!

空賊狩りはともかく、組織のトップとしての姜尚は今ひとつのような気が。これもカリスマといえるのかもしれませんけどね。
まぁ本人がそもそも部下はいらないってスタンスだから仕方ないのかなー?

 

早紀と姜尚のラブコメは(恥ずかしい設定が功を奏したのか)テンポよく進んで楽しかったです。
少し急ぎ足気味ではあるものの、適度に両者を掘り下げつつ丁寧に描かれていったと思います。

 

終盤の騒動の黒幕はさておき、「早紀は元の世界に帰ることができるのか」についてはWEB連載が思いっきりネタバレしてましたねー。いいのかな。
個人的に異世界と現代を自由に行き来できる設定はあまり好みなオチではないのですが、ご都合主義に陥らずにうまく設定を使いこなすのであればシリーズ化に期待したいところ。

 

とりあえずはWEB連載の方で姜尚が現代日本にトリップしちゃっているので、彼がどんなトラブルを巻き起こすのか楽しみにして更新を待ちたいと思います。

 

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