使い魔王子の主さま 恋と契約は突然に


『使い魔王子の主さま 恋と契約は突然に』(秋月かなで著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

使い魔王子の主さま 恋と契約は突然に (角川ビーンズ文庫)
使い魔王子の主さま 恋と契約は突然に (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2016年4月刊。
第13回角川ビーンズ小説大賞「奨励賞」受賞作。
異世界の獣を召喚できるはずの呪文で、なぜか王子を召喚してしまった少女が主人公のファンタジーです。
良くも悪くも王道を外さないストーリーとキャラクターではあるものの、最後に明かされた真相がピンポイントに衝撃的すぎました。どうするのでしょうかこれ(;`・ω・)
とりあえず、この巻では伏線が放置されたままなので次巻を待ちたいと思います。

☆あらすじ☆
王子様のあるじと恋人はじめました!? 主従逆転ラブファンタジー!!
暴漢に襲われ、咄嗟に昔教わったおまじないを唱えた少女リリーシャ。 すると目の前に現れたのはこの国の王子様だった! 主従契約が結ばれて彼から離れられないリリーシャは、 仕方なく王宮に向かうことになり?

以下、ネタバレありの感想です。

 

母とは違い魔術師の才能を持たないため、リリーシャにとっては心を落ち着けるおまじないでしかなかった召喚の呪文。
しかし、ある日それを唱えたことで自国の第三王子ルクスを召喚してしまったリリーシャは、契約を解くことも離れることもできないまま、ルクスに連れられて王宮で生活することに。
傍から離れないでいいように「王子の恋人の貴族令嬢」の振りをすることになった庶民のリリーシャは、令嬢教育に明け暮れることになって・・・・・・という感じで物語は進んでいきます。

 

マイフェアレディ的なストーリーに召喚獣絡みの陰謀劇で味付けした物語といったところでしょうか。
新人作品としては手堅くまとめすぎた気もしますが、変に引っかかるところがなく安心して楽しめる作品でもありました。
陰謀については(裏切り者やその背後の存在も含めて)直球すぎかなー、とも思ったのですが、予想外なところで捻りが。

 

なるほど、王子召喚の謎はそこに絡むのかと。

 

あれ、でもこれ大丈夫なのでしょうか??

 

「真実は誰にもわからないことだろう?」ってルクスは有耶無耶にしてましたが、王子という立場的に良いのかそれで、と思ってしまいます。
結局彼を普通の人間とみていいの?年は取るの??
召喚獣たちは不老長寿っぽいんでルクスはどうなのかが気になるところですが、そこらへんは深く突っ込まないで終了。

 

また、そんなイレギュラーを発動したリリーシャの力についても謎のまま。
アレフの正体も気になるし、そんな彼と契約していたリリーシャの亡母にも何か秘密があるとか?

 

様々な伏線が未回収のまま幕を閉じましたが、これは次巻以降で明かされていく予定なのでしょうね。
新人賞受賞作と考えると消化不良に感じてしまいますが(1巻でキリ良くまとめられると思っていたので)、シリーズの序章的な巻だと考えれば悪くない導入だったと思います。

 

キャラに関してはもう少し尖ってる方が好みですが、アクがないので受け入れやすい感じ。
ただ、守銭奴気味な勤労少女ヒロインは他にもたくさんいるので、リリーシャだけにしかない特徴がほしいところですね。
でも罰金表は面白かった。今回はお蔵入りとなってしまったのでぜひ次巻以降で活用していただきたいw

 

ルクスについては、リリーシャを認めていく心の変遷が丁寧で良かったです。
反発から始まった関係ですが、主従契約を認めた次巻以降でリリーシャとルクスがどういう関係を作っていくのか楽しみです。

 

リリーシャとルクスは割と大人しいキャラクターなので、作中随一に尖っていたフェリルにどんどん物語を引っかき回してほしいなぁw

 

というわけで、もろもろ次巻に期待しています( ´ ▽ ` )ノ

 

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