筺底のエルピス3 狩人のサーカス


『筺底のエルピス3 ー狩人のサーカスー』(オキシタケヒコ著/小学館ガガガ文庫)★★★★☆

筺底のエルピス3 -狩人のサーカス- (ガガガ文庫)[Kindle版]
筺底のエルピス3 -狩人のサーカス- (ガガガ文庫)[Kindle版]【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


2016年3月刊。
今回も面白かったです!
スリルと絶望が凄すぎて読み終わった後に息切れしてしまうような錯覚が。この疲弊感がたまりません。

☆あらすじ☆
起死回生の一手。たとえ全てを失っても。 殺戮因果連鎖憑依体―― 古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。それを滅ぼす一団であった《門部》は、同じ目的を持ちながらもはるかに巨大なゲート組織――《I》なる不死者たちの侵攻によって陥落した。 乾叶と百刈圭をはじめとする数名は、辛くも難を逃れて決死の逃避行を図るが、そんな彼らを狩るべく、かつては同僚であった恐るべき狩人が動き始める。さらにはその裏で、世界そのものが滅亡への歩みを静かに加速し始めてもいた。 強大すぎる敵に対し、《門部》が「負けないため」の作戦――秘されたその真意とは何か。そして、進み始めた世界崩壊の真実とは。 人類の世界にこれまで六度、虐殺と大戦争をもたらしてきたという白い鬼を巡る、《門部》、《ゲオルギウス会》、そして《I》という三つのゲート組織の抗争が、ついに佳境の時を迎える。 人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩、悲劇の第三章。『波の手紙が響くとき』でも好評を博す、オキシタケヒコが手がけるSF異能バトルアクションシリーズ第三弾。

以下、ネタバレありの感想です。

 

冒頭の日常風景にほっこりさせておいて不吉な宣告で締めた挙げ句、ほっこりできたのは本当に冒頭だけだったという第3巻。

 

《I》から逃げる圭たち。静かに彼らを追い詰めていく《I》の猟犬。そして事態に介入を始めたゲオルギウス会。

 

三勢力それぞれにスポットを当てつつの、緊迫感あふれる駆け引きにハラハラし通しでした。
奥菜正惟が有能すぎて、ただでさえ戦力が乏しい圭たちがどうやって奥菜の追撃をかわして希望を掴むのかと・・・・・・。

 

しかし、彼らの道のりは本当に容赦がない。

 

今後の逃走劇の鍵を握るだろう人物をあっさりと退場させちゃって大丈夫なんですか!?
一息ついた直後の急展開に、一瞬本気で何が起こったのかわからなかった(;`・ω・)
本当にあっさりマミッてくれたせいで、もしや死んでないのかも?とか思いたくなるのですが。思わせて欲しい。本当にあれで退場なの??

 

しかもその後も絶望は怒濤の如く押し寄せてきて。
バトルそのものは緊迫感と緊張感に満ちあふれた読み応えがあるものなのに、死ぬ瞬間があまりにも呆気なさ過ぎて、そのせいで余計に呆然としてしまうですよね。時間が経つにつれて絶望感が高まってきて鳥肌。

 

そして、今までもたいがい強敵揃いでしたが、最後に出てきたエンブリオが恐ろしすぎる。
姿を見たらとにかく逃げろ!って感じですね。追ってくるんですけど。怖い怖い怖い。

 

というか、最後の段階で圭側にはなけなしの戦力しか残ってないんですけど?
今がどれだけ絶望的でも全てなかったことにできるかもしれないというのが唯一の希望ですが、その希望にどうすれば手が届くというのか。

 

今回は敵味方にスポットをじっくり当てていくので本筋がほぼ進まなかったのですが、絶望感だけ異様に加速してるような。今回の感想で私は何度「絶望」って書いたんですかね。
もうそろそろ希望がほしい・・・・・・ああでも冒頭の不吉な宣告が・・・・・・最後に生き残るのは誰なんだ・・・・・・

 

4巻が深刻に待ち遠しいです(´;ω;`)

 

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