創神と喪神のマギウス


『創神と喪神のマギウス』(三田誠著/富士見ファンタジア文庫)★★★☆☆

創神と喪神のマギウス (ファンタジア文庫)
創神と喪神のマギウス (ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2016年2月刊。
学園×召喚バトルファンタジー。
16歳までの期間限定で得られる召喚能力が衝突するという設定にあって、主人公は18歳の戦争帰りの青年。
望まない「教師」という立場になった彼の戦いを描く物語です。
少し気になる部分はありましたが、安定した面白さを感じるァンタジーでした。
2巻の刊行は決定しているようなので、ひとまず続きに期待します。

☆あらすじ☆
十六歳までの少年少女だけが、その『神々』を従える――
創神。それは人が造りし神にして、二年前の『戦争』で破城蒼士郎が手放した万能の力。しかし、エリート学生たちの集う〈第十三特区〉を彼が訪れたとき、創神と覚醒の物語は再加速する――!

以下、ネタバレありの感想です。

 

16歳を過ぎれば消えていく「創神」と呼ばれる召喚能力。
創神使い達が争った『戦争』から2年後、元〈解放軍〉の破城蒼士郎は、憧れの学生生活を送るはずがなぜか教師として学園に赴任させられていた、というところから物語は始まります。

 

てっきり流行の教官ものかと思っていたのですが、ちょっと違う感じなのかな。
少なくとも1巻は「教官」として生徒を教え導くのではなく、主人公が生徒を守る教師としての自覚を持つまでの物語というものだったので。
まぁ蒼士郎は教師ではなく生徒になりたかったわけで、教師としての自分を受け入れるまでに時間がかかるのは仕方ないのかもしれません。自覚を持った次巻から教師っぽく誰かを教えたりするのかも?

 

あと、教官もので言うところの「教えを請う側の生徒」のポジションにあるヒロインが、そもそも教えを必要としていないというのも教官ものっぽくない一因でしょうね。能力も人生経験も同格ですし。

 

誤った先入観で読み始めてしまったため、方向性が読めずにやや難儀したものの、物語そのものは面白かったです。
蒼士郎のキャラクターが良かったからかも。「本当は学生がしたかったのに・・・」ってしょぼくれるところが何だか可愛かったですw

 

創神の設定はカテゴライズの説明がややこしかったのですが、バトル自体は割とオーソドックスで読みやすかったと思います。
洋の東西を問わず魔術や神話が錯綜するのは楽しかったです。この闇鍋感はワクワクする( *`ω´)
召喚ものはバリエーションだけでも派手な戦いになるから良いですよね。

 

ちょっと気になったのは、物語の根幹にある『戦争』のこと。
「16歳以下の戦闘員しかいない戦い」ということしか書いてなくて「大人」の存在がみえてこないためか、どの程度の規模の「戦争」をイメージすればいいのかよく分からなかったんですよね・・・・・・。
特区を作った〈管理軍〉のことを考えると創神使いだけでどうこうしたという話ではないはずなんですけど、具体的に誰も登場しないせいで、そのあたりに微妙な違和感を覚えてしまいました。
ああでも、黒蓮華嬢やリチャード劉は外見と年齢が合っているとは限らないのか。

 

まぁそのへんは続きを読めば色々と明らかになるのかもしれません。
とりあえず次巻を待つことにします。

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「創神と喪神のマギウス」への2件のフィードバック

  1. 戦争の規模についてなんですけど、確かひいろが蒼士郎に「何人殺したと思います?」と問うたのに対し蒼士郎が「剣帝はマギウス同士の戦いにしか姿を現さなかった」みたいなことをいってる場面があるはずで、ということはマギウスじゃない人も含んだ戦闘もあったんじゃないかな、とは思います。
    とはいえ、剣帝が「管理軍」VS「解放軍」の戦い以外の戦争・紛争に参加してたなら話は別ですが。
    ま、その辺はやはり次回待ちでしょうか

    1. コメントありがとうございます。

      そういえばそうですね。ということは、「16歳以下のマギウスじゃない戦闘員」も含めた戦いということですか。
      国同士の戦いというほどの規模ではないと思うのですが(未確認ですが、たしか一般人は知らないみたいな事が書いてあった気がするので)、マギウス同士の争いよりはもう少し規模の大きいゲリラ戦をイメージすればいいんでしょうか。

      うーん。戦争については、やはり次巻を待つしかないでしょうね(;`・ω・)

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