九十九さん家のあやかし事情2 五人の兄と、成り代わりの鬼


『九十九さん家のあやかし事情二 五人の兄と、成り代わりの鬼』(椎名蓮月著/富士見L文庫)★★★★☆

九十九さん家のあやかし事情 (2) 五人の兄と、成り代わりの鬼 (富士見L文庫)
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前巻の感想はこちらから


2016年1月刊。
5人のシスコンお兄ちゃん達に囲まれて暮らす女子中学生が主人公のあやかしファンタジー第2弾。
九十九家と「あやかしの許嫁」の秘密が徐々に明らかになったり、満を持して正ヒーロー(たぶん)が登場したりと、大きく話が進んで面白くなってきました!
主要登場人物の多さがネックになりそうなシリーズではあるものの(更に増えたし)、それぞれキャラが立っているから楽しいんですよねぇ。

☆あらすじ☆
紐解かれていく、九十九家と“あやかしの許嫁”にまつわる事情。
あかねと5人の兄たちが、管狐の事件を収めてから少し後のこと。あかねは少しでもあやかし回収の役に立とうと、地域史料を調べに図書館へ赴いた。ところがそこで出会った兄の友人に、あやかしの気配を察知して……?

以下、ネタバレありの感想です。

 

前巻に引き続きあやかしの回収をしなければならない九十九家の兄妹。
ただ、今回出てきたあやかしはそれぞれ主を見つけちゃって協力を要請するに留まるという意外な展開でした。
まぁ九十九家の中でこれ以上キャラが増えると色々と大変なことになりそうなので、構成的に妥当な判断なのかも?

 

そんな感じで進む第2巻は、サブタイの「成り代わりの鬼」のエピソードが印象的な物語でした。
本物か偽物かって、何で判断したら良いんでしょうね。
体に流れる血か、それとも受け継いだ願いか。
悲しい真実に気づいた方が幸せなのか、それとも優しい嘘に騙されたままの方が幸せなのか。
・・・・・・難しいなぁ(´・ω・`)

 

あやかしに絡めて、今回は兄たちの人間関係についても少しずつ掘り下げられていくことに。
あれだけ妹を溺愛する兄たちにもちゃんとそれぞれの人間関係があって、それを目の当たりにしてあかねが寂しさを感じる場面にちょっとしんみり。
妹離れができないのは兄たちの方だと思っていたのですが、当然そんな兄に甘やかされている妹も兄離れしづらいわけですよね。
あかねちゃん、これから兄が結婚相手を連れてくる度にしょんぼりしそうだ・・・・・・(でもすぐ仲良くなるに違いない。というか女っ気がないのはどういうこと)

 

そんなあかねの方でも人間関係に大きな動きが。
謎めく凄腕の術師・の登場で、なんだか一気にラノベ的というか少女小説的な雰囲気が出てきた気がします。これは恋の予感!
まぁ分からないですけど。暁の正体とか事情もまだまだ見えてこないので。
暁がもし正ヒーローだとしたら、(お兄ちゃん達はすでに負けてる感があるから)余裕であかねをかっさらっていきそうです。
二人の今後の関係が気になる気になる(´∀`*)

 

そういえば、暁登場で甲斐の存在意義がより一層薄れてしまったんですけど、彼はこのまま勇気と漫才コンビを組むだけの居候になってしまうのでしょうか。
未熟がバレて藍音に雑に扱われ始めた甲斐さんに合掌。

 

暁登場と同時に「あやかしの許嫁」も登場しましたが、これが普通にホラーでびっくり。
てっきり「あやかしの許嫁」って流行の(?)異種婚姻譚系な話になるものと思っていたのですが・・・・・・がっつり伝奇的な方向でした(;`・ω・)
コレにあかねが嫁ぐことを「そのあやかしを気に入ったら、そうしてもいいけれど」って父は思ったの?マジで??
今回、ちょいちょい話に出てきた亡き父親のキャラの濃さが気になって仕方ありません。

 

面白くなってきました!
3巻も楽しみです(*゚▽゚)ノ

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「九十九さん家のあやかし事情2 五人の兄と、成り代わりの鬼」への4件のフィードバック

  1. 記事に関係なくてすいません。
    みかこさん(勝手にお呼びしてすいません)がまとめていたりしてますが、おすすめの単巻で終わるラノベを教えて頂ければ幸いです。
    グロテスクでもいいですし、異能系や恋愛系、感動系どんなものでも構いません。よろしければ、よろしくお願いいたします。

    1. 茶一こりんさん、記事に関係なくてもコメントいただけるだけで嬉しいので、お気になさらず〜。

      そしてリクエストありがとうございます!
      そういえば単巻ラノベでおすすめ記事を書いたことはなかった気がします。挑戦してみるのも良いかもしれませんねー(*´∀`)

      おすすめ記事を書くのはいつになるかわからないので、とりあえず軽く何点かおすすめを紹介しますね。
      単巻モノがそこまで読んできていないので、あまり多くはオススメできないのですが(;`・ω・)
      このブログに感想を書いている作品は、記事へのリンクを貼っておきます(あらすじ前のネタバレなし感想だけでもどうぞ)

      ◎学園青春
      「こうして彼は屋上を燃やすことにした」(カミツキレイニー著/ガガガ文庫)
      「二度目の夏、二度と会えない君」(赤城大空著/ガガガ文庫)
      ※どちらも感動系です。「二度目の夏〜」の方は、タイムループもの。

      ◎サスペンス
      「ラン・オーバー」(稲庭淳著/講談社ラノベ文庫)
      ※スクールカーストやいじめを扱った復讐譚。
      「吉原夜伽帳 ー鬼の見た夢ー」(ミズサワヒロ著/小学館ルルル文庫)
      ※少女小説ですが、出すレーベルを間違えている気もする作品。吉原遊郭で起こった殺人事件を通して、遊女達の愛憎を描いていきます。

      ◎ファンタジー
      「サクラコ・アトミカ」(犬村小六著/小学館ガガガ文庫)
      ※恋愛小説といっていいかもしれません。囚われの美少女と、護衛兼牢番の少年の恋を描くファンタジーです。

      ◎恋愛
      「陸と千星 〜世界を配る少年と別荘の少女」(野村美月著/ファミ通文庫)
      ※泣けない少女と笑えない少年のひと夏の恋を描いた作品。
      「知らない映画のサントラを聴く」(竹宮ゆゆこ著/新潮文庫NEX)
      ※無職の女とコスプレ男の喪失と再生を描いた大人のボーイ・ミーツ・ガール。

      ◎SF
      「螺旋時空のラビリンス」(辻村七子著/集英社オレンジ文庫)
      タイムリープもの。伏線の張り方がとにかく凄まじいミステリーでもあります。

      ぱっと思いつくのはこんなところですかねー。
      他にもおすすめできそうな作品を吟味しつつ、後日おすすめ記事を作りたいと思います(*゚▽゚)ノ

      1. ありがとうごさいます!
        いじめのやつとかリアルそうでぞくぞくしそうですね(笑)

        1. 「ラン・オーバー」はリアルに沿いつつリアルを放り投げる作品なので、その狂った感じを是非堪能してくださいw

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