男装騎士の憂鬱な任務


『男装騎士の憂鬱な任務』(さき著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆

男装騎士の憂鬱な任務 (角川ビーンズ文庫)
男装騎士の憂鬱な任務 (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2016年2月刊。
「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」のさきさんの新作。
婿入りする王子の「持参品」に選ばれた少女騎士が、女の騎士の存在を認めない国で性別を偽って騎士として生活することになる、という内容のラブコメディ。
前作同様ギャグが楽しい作品でした。特におにい・・・ゴホンゲフンのお手紙は最高すぎる!
出オチになりかねない設定にしっかり意味を持たせているところも良かったです。前作で魅力に感じた部分が今作でもしっかり引き継がれているようで安心しました。
一応綺麗に話はまとまっていますが、是非ともシリーズ化してほしい新作です(*゚▽゚)ノ

☆あらすじ☆
女とバレれば即戦争!? 男と偽り、騎士団で共同生活!!
騎士の少女オデットは弱小国の王子クルドアに仕えている。クルドアが大国の王女に婿入りする際も付きそうことに。ただし“男”として!
だけど王女の近衛騎士フィスターに正体を怪しまれ、事あるごとに絡まれて!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

大国への婿入りを不安がる幼いクルドア王子のため、彼からの信頼厚い少女騎士オデットが唯一の「持参品」に選ばれることに。
しかし婿入り先のヴィルトル国は女性の騎士を認めない国。
そのため、オデットは兄オディールの名を借りることで、男を装ってヴィルトルでの騎士生活を送ることになるのです。

 

少女小説界隈では鉄板ネタの男装モノ!
とはいえ、元々が騎士であるためかオデット自身は男性騎士達の中にいても自然体。とても自然に脳筋です。知性は犠牲になったそうです・・・・・・。
バカというわけではなく、ひたすら真っ直ぐ突き進むといった方が正しい感じなんですけどね。さっぱり潔い性格が好みなヒロインでした。

 

そんな脳筋ちゃんではあるものの、脳筋であることにちゃんと理由があったのは良かった。
守っていたら守れないからこその攻撃一辺倒。「攻撃は最大の防御」ってやつですね。格好いいなぁ。
バルステットを追い詰めたシーンは、そんなモットーをふまえた主従の強い信頼関係が感じられて高揚しました。

 

自然体で騎士生活を送るオデットに対し、疑惑の目を向けるのがセスラ王女の近衛騎士フィスター
オデットの秘密を暴こうとする彼から、あれこれ逃げようとするオデットの奮闘を楽しむ作品だったわけですが・・・・・・。

性別バレ早いなぁとか一瞬でも思った自分を笑い飛ばしてやりたい。

でもね、なんとなくフィスターからは残念なイケメンのオーラが漂ってる気がしてたんですよ。そのへんの勘は狂ってなかったわけですね。
最後の「いいかげん認めろ」のシーンで、バカヤロウ!と盛大に吹き出しました。フィスター、やれば出来ない子だった。
あとがきの「クールもどきの世話焼き」に納得です。ただの良い人!

 

だがしかし。ここでちょっと待って欲しい。
フィスターは途中で普通にオデットにときめいてましたよね?薔薇を贈ってましたよね?・・・・・・あれ???

 

オチが最高でしたが、作中所構わずぶっこまれるギャグも楽しくて、読んでる間ひたすら笑わせていただきました( ´ ▽ ` )ノ
特に「オデット」からの手紙が面白すぎるw
最初の手紙から少しずつ少しずつ「お姉様」になっていくのにゾワゾワ。名の交換って。草しか生えないwww

 

ギャグの勢いに呑まれて一気読みできる楽しい作品でした。
ラブコメというにはコメの割合が半端ないことになっていたので、ぜひシリーズ化して次巻ではラブを押していただきたい!( ・ㅂ・)و ̑̑

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「男装騎士の憂鬱な任務」への2件のフィードバック

  1. 実は僕、ボーイッシュな女の子とか男装女子がタイプなんです!
    これは買おうか悩みますね(笑)

    1. 茶一こりんさん、コメントありがとうございます。

      それならかなりピッタリな作品だと思います!!ボーイッシュすぎて笑えるレベルなのでw
      ぜひぜひ〜( ^ω^ )

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