ご主人様のお目覚め係1


『ご主人様のお目覚め係1』(織川あさぎ著/一迅社文庫アイリス)★★★★☆

ご主人様のお目覚め係1 (一迅社文庫アイリス)
ご主人様のお目覚め係1 (一迅社文庫アイリス)

2016年1月刊。
表紙イラストのイメージ通りに優しい雰囲気が素敵なファンタジー。
主人公とヒーローの関係は最初は脱力系かと思っていたのに、徐々に雰囲気が変わってきてニヤニヤ。
寝ぼすけヒーローのしれっとした行動のアレコレが楽しく、対するヒロインもしっかり者でとても好印象でした。
そして主人公の後ろをとことこ付いてくる猫が!可愛すぎる・・・・・・っ!!
猫のあざといまでの可愛さに陥落です。ヒロインも実は猫に落とされたんじゃないか疑惑があったりなかったり。
ちなみに、本作はWEBで完結済みの作品で、この書籍化は2か月連続刊行とのこと。
1巻でも割と切りのいいところで終わっているのですが、この続きがとても楽しみです(*゚▽゚)ノ

☆あらすじ☆
とある事情から公爵邸で侍女として働くことになったジゼル。彼女に与えられた仕事は、離れに住む公爵家三男で魔法技師の青年シリルが目覚めるときに傍にいるという変なものだった。首を傾げるジゼルだったが…。仕事初日、目の前で寝ぼけた彼がベッドから消えて、気づけば天井裏に!?って、寝ぼけ癖、ひどすぎませんか!!寝ぼけ癖がひどすぎる青年と彼の世話係になってしまった侍女のラブファンタジー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

少し変わった経緯を経て、公爵家預かりとなった騎士の娘ジゼル
働かずにいるのはいたたまれないという訴えが聞き入れられ、ジゼルは臨時の侍女として公爵家三男の魔術師シリルのお目覚め係となるのです。

 

お目覚め係って何だよって思っていたのですが、シリルの魔力が寝起きに暴走してどこかへ飛んでいったりするから、即座に対応するため傍で監視する役目なんですね(;`・ω・)
起きたら噴水の上でそのまま落下とか、ナニソレ怖い・・・・・・。

 

そんなシリルの寝起き暴走を解決したり、ジゼルの庶民友達が貴族と結婚したり、ジゼルが公爵邸預かりになった経緯の裏側で起こっていたことが明らかになったり、猫が出たり、熊が出たりするのが本作のストーリー。

 

襲撃事件の黒幕の説明がいまいちハッキリしないなぁと思ったのですが、「女官のソレーヌ」というのが王太子の想い人ってことで良いのかな。普通に書いてありましたね。すみません(^^;)

あと熊。ひょいっと登場してはすごい存在感を発揮していたのですが、重さ云々は何かの伏線なのでしょうか?

 

そこら辺の疑問は次巻におくとして、シリルとジゼルの恋愛面に関しては落ち着くところまで描かれて満足しました。

 

最初はシリルの感情のベクトルがうまく掴めなかったものの、彼の事情とジゼルの持つ色の意味を知るとなんだか切ない気持ちに。
魔力が強すぎて暴走するシリルにとって、ジゼルは命綱にも似た存在なのかな。だからしがみついてしまうのかも。
まぁ最初のエピソードを見るに、面白い視点を持ってぽんぽん意見してくるジゼルを普通に気に入ったようにも思えましたが。

 

あと、シリルとジゼルのゆるーい主従関係がやたらツボでした。
寝起きの攻防戦にニヨニヨしてしまうんですよねぇ。花を投げ続けるとか可愛いすぎるw
掛け布団はぎ取って逃走するシーンは普通に吹きました。強い。

 

そして本作で一番萌えたのは徐々に出番が増える白銀の猫ちゃん。
この猫ちゃんが可愛くて可愛くて・・・・・・!
中に入ってるのが大人の男だと考えるとちょっとアレですが、それを含めて猫ちゃんがやたら愛嬌を振りまいている作品だったと思います。はー、癒されたー(*´∀`)
よく考えるとストーカー気味じゃない?ってくらいジゼルに付きまとっていましたが(平気で寝室に入り込んでるし)、猫を通すだけでひたすら可愛く見えてしまうんだから、やはりもふもふは正義ですね。

 

脇役もなかなか魅力的でした。
ジゼルたちの親友カップルがやたら存在感を発揮してると思ったら、なるほど本来の予定ではこちらが主役だったんですね。
もし予定通りの物語なら王道ラブロマンスになっていたような、エルネストさん変な人だからやっぱり変なラブロマンスになっていたような・・・・・・w

 

ジゼルの家族も素敵。
特に最後のジゼル父とシリルの勝負シーンがやたら楽しかったです。
「会話はするな、拳で語れ」ってコツでもなんでもないことを吹き込んでしまうエルネストさん、マジ脳筋。
決闘騒動が始まる横で暢気にしてるジゼルの家族も面白すぎでした。この雰囲気好きだなぁww

 

さてさて、次巻はどうなるんでしょうか?
WEBに手を出しそうな予感がありますが、2巻発売を待とうと思います。

 

追記。
WEB版の1巻範囲を読んでみたのですが、カットされた部分が意外と多くてびっくり。
書籍版を読みながら「この辺もっと描写してほしかったなぁ」と思ったところがWEB版には書いてあって、ちょっと複雑な気持ちになってしまいました。
クマの重さのことや、書籍版序盤で分かりづらかったシリルの細かな気持ちも書いてありましたし。

どちらかと言えばWEB版の方がキャラの心情は分かりやすい気がします。
場面のつなぎ方とか伏線の張り方もWEB版の方が丁寧かな(ジゼルの結婚話とか、終盤の決闘騒ぎへの前振りとか)

といっても書籍版が悪いという話ではなく、キリが良いところまで1冊におさめるために、コンパクトにうまくまとめたんだなぁという印象を受けました。
おかざきおかさんのイラストは素敵でしたし、カットされた部分は直接的に書かれてなくても察することができるものばかりだったのでWEB版を知らずに読んでいる間は普通に楽しめましたしね。

書籍版とWEB版のどちらもおすすめできる作品だと思います。
とりあえずWEB版のリンクも貼っておきますね。
「ご主人様のお目覚め係」(小説家になろう)

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「ご主人様のお目覚め係1」への2件のフィードバック

    1. 茶一こりんさん、コメントありがとうございます。

      イラスト、可愛いですよね!
      私は表紙で釣られたクチなのですが、表紙絵の雰囲気は作品をよく表してると思います。
      WEB版も良いのですが、イラストありの書籍版もおすすめですよ〜(^_^)v

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