時砂の王

『時砂の王』(小川一水著/ハヤカワ文庫JA)★★★★☆

時砂の王
時砂の王【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2007年10月刊。
面白かった!!
時空を超えて人類の敵と戦う男と、彼と友に戦うことになる卑弥呼。
彼らの出会いから始まる、壮大な時間SF。男が戦いに懸ける想いが切なく、戦いの中で築く卑弥呼との哀しくも美しい絆がとても印象的な作品でした。

☆あらすじ☆
西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼を救った“使いの王”は、彼女の想像を絶する物語を語る。2300年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械群により地球は壊滅、さらに人類の完全殲滅を狙う機械群を追って、彼ら人型人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。そして3世紀の邪馬台国こそが全人類史の存亡を懸けた最終防衛戦であるとーー。期待の作家が満を持して挑む、初の時間SF長篇

以下、ネタバレありの感想です。
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左遷も悪くない1

『左遷も悪くない』(霧島まるは著/アルファポリス)★★★★☆

左遷も悪くない
左遷も悪くない

2013年12月刊。
鬼軍人が左遷先で嫁をもらい、貞淑な嫁に癒されたりその親族に振り回されたりしながら、ほのぼの楽しい田舎ライフを送る物語です。
どちらかというと地味な物語なのですが、この夫婦が可愛すぎて可愛すぎて・・・・・・(´,,•ω•,,)♡
これなら確かに左遷も悪くないw

☆あらすじ☆
優秀だが融通が利かず、上層部に疎まれて地方に左遷された軍人ウリセス。左遷先でもあらぬ噂を流されて孤立無援状態のウリセスだったが、ふとしたことから、かつて彼が命を救った兵士の娘レーアとの縁談が舞い込む。そのまま、式の当日までお互いの顔すら知らずに結婚した二人。ウリセスの武勇伝を聞かされて育ち、ずっと彼に憧れていたレーアは健気に尽くそうとするが、緊張と不器用さから首尾よく立ち回れない。一方のウリセスも、無骨な気質が仇となり、彼女の気持ちに上手く報いることが出来ないでいた。そんな中、個性豊かなレーアの兄弟達が、次々と二人の前に現われる。彼等がもたらす騒がしくも心温まる出来事は、軍人として厳しく己を律して生きてきたウリセスに、かつて味わったことのない癒しを与えてくれるのだった。レーアとの絆、そして家族への愛情が深まるにつれ、不遇だったはずの彼の左遷が、思いもよらぬ幸せに満たされていく―。

以下、ネタバレありの感想です。

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六花の勇者6

『六花の勇者6』(山形石雄著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★★★

六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫)
六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫)

前巻の感想はこちらから
六花の勇者5 | 晴れたら読書を

2015年7月刊。
TVアニメが大満足のクオリティで放送中の「六花の勇者」。
シリーズ最新巻はついに一つの大きなヤマ場を迎えてしまいました。
もう読んでて胃が痛かったし読み終わっても胃が痛い・・・・・・。
とにかく素晴らしかったです。次巻が待ち遠しすぎる。

☆あらすじ☆
〈運命〉の神殿で分裂した六花の勇者たちに、テグネウの本隊が迫っていた。六花たちはアドレットを中心に策を練るが、一方テグネウは大軍の凶魔での物量攻撃と、「愛」の力を利用した心理的な揺さぶりを仕掛けてきて……!?

以下、ネタバレありの感想です。

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異世界迷宮の最深部を目指そう4

『異世界迷宮の最深部を目指そう4』(割内タリサ著/オーバーラップ文庫)★★★☆☆

異世界迷宮の最深部を目指そう 4 (オーバーラップ文庫)
異世界迷宮の最深部を目指そう 4 (オーバーラップ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから
異世界迷宮の最深部を目指そう3 | 晴れたら読書を

2015年7月刊。
前巻のあの終わり方から続く新章スタート。
周囲の面子が変わってもカナミの女難は筋金入りですね!w
今回は新章のプロローグ的な内容でしたが、十分に面白かったです。次巻以降への期待が高まります。

☆あらすじ☆
―戦いは終わった。少年は休息を経たのち、命の恩人であるパリンクロンの協力によって、冒険者ギルド『エピックシーカー』のギルドマスターとなる。妹のマリア、竜人のスノウと共に平和な時間を過ごしていく、足りないものは何もない幸せな日々―。だがそんなある日、少年は仲間だと名乗る二人の少女、ラスティアラとディアに出会う。「初めまして、僕はアイカワ・カナミです」運命の新章を切り開く異世界迷宮ファンタジー、第四弾!

以下、ネタバレありの感想です。

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この素晴らしい世界に祝福を!3 よんでますよ、ダクネスさん。

『この素晴らしい世界に祝福を!3 よんでますよ、ダクネスさん。』(三国司著/角川スニーカー文庫)★★★☆☆

この素晴らしい世界に祝福を! 3 よんでますよ、ダクネスさん<この素晴らしい世界に祝福を!> (角川スニーカー文庫)
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前巻の感想はこちらから
この素晴らしい世界に祝福を!2 中二病でも魔女がしたい! | 晴れたら読書を

2014年3月刊。
ダクネス回です。
ついにダクネスの正体が明らかに・・・・・・!?

☆あらすじ☆
駄女神とともに転生したカズマの異世界生活は、1年が経とうとしていた。「安定」を手に入れたい願いとは裏腹に、魔王軍幹部との対決、機動要塞デストロイヤーの襲来と慌ただしい日々が続き…。そんなカズマは今、国家転覆罪の容疑を掛けられ裁判所の法廷に立っていた。自信満々なアクア弁護人が立ち向かうが健闘むなしく裁判は判決を迎える。「判決は、死刑とする」…俺、また死ぬの!?

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SとSの不埒な同盟1

『SとSの不埒な同盟』(野村美月著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★☆☆

SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)
SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)

2015年7月刊。
ドSの男子高校生とドSの美少女が、互いの好きな人を思う存分遠くから愛でる「鑑賞部」。
そんな部活活動に勤しむ二人の、ストーカーで変態感満載のピュアラブストーリー????です。
元はファミ通文庫の「部活アンソロジー②「春」」に収録されていた短編にその後のエピソードを追加したものだとのこと。
この物語、てっきり単巻ものかと思いきや、まだ続くようです。2巻は10月発売予定だとか。
ピュアで不埒な二人組の行く末が気になる面白い作品でした。

☆あらすじ☆
芸術音痴でありながら、美術部に入部した真田大輝。美術部員は仮の姿。美術室から見える合奏部の美園千冬を鑑賞するのが真の目的。非公式な部活動、 鑑賞部員なのである。そして、美術部にはもうひとり、絵が激烈下手な美少女の部員・ 藍本ルチアが…。
ルチアも鑑賞部員ではないかと、大輝はルチアに話しかけるが…。
ドS主人公と、ドS超然美少女が繰り広げる、ピュアラブストーリー!!

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失恋令嬢の意地悪な先生

『失恋令嬢の意地悪な先生』(宮野美嘉著/小学館ルルル文庫)★★★★☆

失恋令嬢の意地悪な先生 (小学館ルルル文庫 み 4-15)
失恋令嬢の意地悪な先生 (小学館ルルル文庫 み 4-15)

2015年7月刊。
病弱(!?)な貴族令嬢とその主治医のラブロマンス。
暴走しがちだけどお人好しなヒロインの一途さがまぶしく、クールだけど少しだけ変態気味なヒーローがおいしかったですw
すれ違う幼なじみカップルのもどかしさにニヤニヤしつつも、安定感と安心感のある良い少女小説でした。

☆あらすじ☆
貴族の娘アイラは人助けが趣味、というお騒がせお嬢様。困った人を放っておけず、自分から騒動に突っ込んでいっては、ケガをしたり持病の発作をおこしたり。そのたび、隣家に住む幼馴染みで主治医のキールに叱られてばかりだ。
あとさき考えない無鉄砲なアイラを冷たくあしらい、ときには意地悪なお仕置きもしてくるけれど、最後はかならず助けてくれる頼もしいキールが本当は大好きなアイラ。でも、かつて彼にあっさりフラれた経験があり、それ以来、アイラはトキメキも恋心も胸の奥に隠したままだ。
そんなある日、アイラは、超絶美形で有名な従兄エリオットから思いがけない熱烈な求婚を受けることに。アイラの結婚話にも興味なさそうにしているキールだけれど、その本心は…!?

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魔弾の王と戦姫12

『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12』(川口士著/MF文庫J)★★★☆☆

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから
魔弾の王と戦姫11 | 晴れたら読書を

2015年7月刊。
第三部が始まり前巻のプロローグを経て、ようやく物語全体が大きく動き出してきた感じがあります。
新たな戦姫が登場し、ブリューヌ国内も小さくない動きが起こり、そしてティグルもある決断をしたりして。
しかもラストには衝撃の一文が。これは次巻が待ち遠しい!

☆あらすじ☆
ブリューヌ王国に侵略したザクスタン軍を撃破するため、月光の騎士(リュミエール)軍を結成して、その緒戦を勝利に導いたティグル。王都ニースで戦況を見守る王女レギンの下を訪れたが、王宮は謀略の渦巻く魔窟となっており、凶悪な魔手がティグルに忍び寄る。戦場の敵はザクスタン軍だけにとどまらず、因縁の深いあの男の登場により、ブリューヌの地を舞台とした戦乱は、新たなる局面を迎えることに。一方、ジスタートでは新たに煌炎バルグレンを継承した戦姫フィグネリアがヴィクトール王に謁見していた。幾つにも重なり合う陰謀と戦いを目前に、英雄となった少年は、戦友たちと共に未曾有の混乱を収束させることができるのか――大ヒットの最強美少女ファンタジー戦記、急転直下の第12弾!

以下、ネタバレありの感想です。

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彼女は戦争妖精7

『彼女は戦争妖精〈ウォーライク〉7』(嬉野秋彦著/ファミ通文庫)★★★★☆

彼女は戦争妖精7<彼女は戦争妖精> (ファミ通文庫)
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前巻の感想はこちらから
彼女は戦争妖精6 | 晴れたら読書を

2010年12月刊。
メインヒロインが決まった!
と喜んだのも束の間、物語はますます不穏な方向へ・・・・・・(´・ω・`)

☆あらすじ☆
イソウドの奸計によりペルスヴァルを倒した伊織たち。その数日後、伊織はクリスと、そして偽書の一件で薬子と袂を分かった常葉とリリオーヌとともに、母方の曾祖母の住む岩手へ旅立つ。しかし執拗なまでに伊織を狙うイソウドの刺客が彼らに迫っていた――! 一方二人の不在を怪しむさつきとルテティア、薬子の真意を問いただす頼通はこの戦いの終局を考えはじめ、”吟遊詩人”たちにも最終局面を予感させる出来事が……! 佳境を迎えるシリーズ第7巻!

以下、ネタバレありの感想です。

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魔女殺しの英雄と裏切りの勇者

『魔女殺しの英雄と裏切りの勇者』(永野水貴著/MF文庫J)★★★☆☆

魔女殺しの英雄と裏切りの勇者 (MF文庫J)
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2015年7月刊。
「白竜の花嫁」(一迅社文庫アイリス)の永野水貴さんが少年向けライトノベルを書くということで(しかもMF文庫J)、ちょっとドキドキしながら発売をまっていた1冊。
作風的に予想はしていたんですけど、予想以上に暗い話でした。なかなか辛い・・・・・・。
殺すはずの魔女に寝返った裏切りの勇者。その弟子である主人公は師に真意を問いただし魔女を殺すため、次代の勇者になることを目指す、という物語です。
少年向けレーベルに進出した心意気を買いたい作品でした。

☆あらすじ☆
“裏切りの勇者”。―それが、ルカの師であるエスベルトの呼び名だった。魔物を引き連れ世界へ侵攻する厄災“魔女”。それを討ち倒し世界を救う“勇者”。勇者が魔女を討伐する―何度も繰り返されてきたその歴史は唐突に終わりを迎える。世界を救うはずだった勇者は、世界を脅かす魔女に下り、人類の敵となった―。人々は次なる勇者を求めた。魔女を―そして裏切りの勇者を殺せる“英雄”を。ルカは剣を振るい続ける。師匠を追い、真実を知り、師を奪った魔女を殺すために。これは決して語られざる物語。魔女と勇者と英雄の紡ぐ、この世界最後の英雄譚。

以下、ネタバレありの感想です。

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