この恋と、その未来。2  ー一年目 夏秋ー

『この恋と、その未来。 ー一年目 夏秋ー』(森崎ビンゴ著/ファミ通文庫)★★★★☆

この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)
この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)

前巻の感想はこちらから
この恋と、その未来。1 一年目 春 | 晴れたら読書を

ままならない、しか思い浮かびませんでした・・・・・・。
恋愛って理不尽で辛いだけじゃないはずなのに、この作品を読んでいると「早く楽になれるといいね」しか思い浮かばないんですよね。切なすぎる。
サブタイトル通り、夏と秋の物語。
季節の移り変わりと同じように、未来と四郎の関係もどんどん変わっていってしまうのがもどかしくてたまらなかったです。

☆あらすじ☆
――せめて、誰の物にもならないで欲しい。そう思ってしまうのは、わがままだろうか――
夏休みを迎えた四郎と未来は、和田、三好の四人で泊まりがけの旅行へ向かう。島での開放感の中、未来に三好との仲を煽られ何とも言えない微妙な気分に陥る四郎。未来に対しての決して明かすことのできない好意を秘めたまま二学期に突入した彼は、三好とともに文化祭委員を引き受けることに。穏やかな彼女に心地よさを感じながらも未来への恋心を払拭できない四郎だが、クラスが団結し賑わう文化祭に、未来の心を奪う人物が現れて……。
話題作、第二幕。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む この恋と、その未来。2  ー一年目 夏秋ー

黒鋼の魔紋修復士〈ヒエラ・グラフィコス〉11

『黒鋼の魔紋修復士11』(嬉野秋彦著/ファミ通文庫)★★★★★

黒鋼の魔紋修復士11 (ファミ通文庫)
黒鋼の魔紋修復士11 (ファミ通文庫)

前巻の感想はこちらから
黒鋼の魔紋修復士10 : みかこの読書日記

思春期か!
ディーが可愛すぎてツラいです。
前巻ラストから完全にラブロマンス化した本シリーズ。読みながらニヤニヤするので外で読むことはおすすめしません。
ラブロマンスも絶好調ですが、シリーズ全体も大きく動き出し、クライマックスに向けてどんどん盛り上がっています。
ここにくるまで大量の国名人名伏線をばらまき放題だったわけですが、それらが一つの結末に向けて集まっていく感じにとてもゾクゾクしますね。このシリーズ最高すぎる!

☆あらすじ☆
カリン、シャキーラを一蹴しアーマッドを去ったオルヴィエトとルキウス。重鎮であったリヒテルナッハ家の罪を問う声は大きく、連座としてディーも獄中の身となってしまう。誰よりも信頼していたふたりを失い捨て鉢になるディーだが、彼の下を訪れたカリンから、同盟各国で起こる破壊活動にルキウスが加担していること、さらに自分への恩赦のため、ヴァレリアがイサークと婚約するという噂を知らされる。気持ちの揺らぐディーは決死の行動に出るが…!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 黒鋼の魔紋修復士〈ヒエラ・グラフィコス〉11

勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために

『勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために』(みかみてれん著/エンターブレイン)★★★☆☆

勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために
勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために

異世界召喚されて勇者として魔王を討伐した少年が、なぜか魔王として再び同じ世界に召喚されるという物語。
弱くてニューゲームなリスタートものですが、「パナティーア異譚」(ファミ通文庫)といい、最近異世界召喚・転生ものから外そうとする周回プレイものすら多くなってきたような気がします。
ただ、この作品の妙は設定とキャラ配置にありました。周回プレイキャラである主人公と、初回プレイキャラである他の召喚少年たちの温度差がすごくて、そこがとても楽しかったりします。
冷静に現代人の感覚で観察すると、主人公がかっこいいんだか痛いんだかよくわからなくなるんですよね。本人はいたって真面目なんだけどなぁw
1巻は完全に序章ではあるものの、これはきっと面白くなるんじゃないかと予感させる雰囲はあります。ただちょっと本題に入るまでが長かったので、そこは残念。
もともとはWEB小説ですが、まるごと書き下ろしているのでほぼ別作品、らしい?(WEB版未読のため判断できず)

☆あらすじ☆
学生 → 勇者 → 魔王。運命に抗えず、少年イサギは流転する。
「これからも、俺についてきてくれないか」
——共に歩んだ愛する少女に告白した瞬間、勇者イサギは未来へと飛ばされた。彼を喚んだのは、敵対していたはずの魔族。
「お、お願いします、魔王さま方……わたしたちを、冒険者の魔の手からお救いくださいませ……! 」
滅亡の危機に瀕した魔族を救うため、愛する少女を探すため、イサギは立ち上がった——ただし、魔王イサギとして。時を超え、種族を越え、少年の夢は再び世界の希望となる! !

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために

対魔導学園35試験小隊7 逆襲の紅蓮

『対魔導学園35試験小隊 7.逆襲の紅蓮』(柳実冬貴著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

対魔導学園35試験小隊 7.逆襲の紅蓮 富士見ファンタジア文庫
対魔導学園35試験小隊 7.逆襲の紅蓮 富士見ファンタジア文庫

前巻の感想はこちらから
対魔導学園35試験小隊6 瑠璃色の再契約 | 晴れたら読書を

タケルが内側にいた1月の間、小隊メンバーが何をしていたかが明かされるシリーズ第7巻。
桜花の仇もついに登場です。
途中の女子会に不覚にもニヤニヤしてしまいましたw

☆あらすじ☆
残存する魔力の脅威を取り締まる『異端審問官』の育成機関、通称『対魔導学園』には、劣等生の寄せ集め部隊『第35試験小隊』が存在する。タケルを欠いた小隊の面々は、純潔の徒殲滅作戦の最前線にいた。タケルのかわりに隊長を務める桜花は、戦果を上げようと逸るが、その前に因縁の魔女が姿を現す。「さあ―あなたの笑顔を、私が作ってあげるからね」桜花の人生を狂わせた忌まわしき仇―ラフメーカー。復讐を果たすこと、仲間を守ること。桜花は二つの想いの間で激しく揺れるが、ラフメーカーの力はあまりにも強大で…!?絆の炎が紅く燃える学園アクションファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。
続きを読む 対魔導学園35試験小隊7 逆襲の紅蓮

対魔導学園35試験小隊6 瑠璃色の再契約

『対魔導学園35試験小隊 6.瑠璃色の再契約』(柳実冬貴著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

対魔導学園35試験小隊 6.瑠璃色の再契約 富士見ファンタジア文庫
対魔導学園35試験小隊 6.瑠璃色の再契約 富士見ファンタジア文庫

前巻の感想はこちらから
対魔導学園35試験小隊5 百鬼の王 | 晴れたら読書を

表紙が美しいですね。見ての通りのラピス回です。
舞台を対魔導学園の外に移してのリスタート。修行シーンがあるラノベは昨今珍しいってどこかで聞いたような気がします。
前巻からどんどん面白くなってきているこのシリーズ。気になっていた伏線もやっと回収され少しずつ全貌が明らかになってきたのでしょうか。
あとがきの「ホーンテッドが仲間になりたそうな目でこっちを見ている」には笑いましたw

☆あらすじ☆
残存する魔力の脅威を取り締まる『異端審問官』の育成機関、通称『対魔導学園』には、劣等生の寄せ集め部隊『第35試験小隊』が存在する。幻想教団=魔女達の育成機関『魔導学園』に捕らわれたタケル、ラピス、マリの3人は、このままだと処刑されるという危うい立場にいた。魔導学園での生活を強いられる中、どういうわけかタケルを拒絶し続けるラピス。「あなたは私を手放した。それが全てです」そんな中、幻想教団の過激派『全能の魔女』のエリザベーテがラピスへと襲いかかり―。失われた絆を取り戻す学園アクションファンタジー!!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 対魔導学園35試験小隊6 瑠璃色の再契約

ひとりで生きるもん! 〜粋がるぼっちと高嶺の花〜

『ひとりで生きるもん! 〜粋がるぼっちと高嶺の花〜』(暁雪著/MF文庫J)★★★★★

ひとりで生きるもん!  ~粋がるぼっちと高嶺の花~ (MF文庫J)
ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~ (MF文庫J)

素晴らしかった!
第10回MF文庫Jライトノベル新人賞《佳作》受賞作です。何で佳作?ほんとに何で!?
あとがきによればかなり試行錯誤しての改稿作業だったらしいですが、それでこのレベルの作品が生まれるなら世の新人賞受賞作は名作だらけになってしまうじゃないですか・・・・・・

というわけでかなりピンポイントに私好みだった本作。
「美少女をみたら詐欺師と思え」が座右の銘のぼっち男子高校生に、学校一の美少女が文化祭でやる漫才の相方になってほしいとお願いしてきて・・・、というお話でした。ド直球な王道ラブコメです。
泣けるくらいまっすぐで、不器用だけど一生懸命な高校生の青春に心を打たれてしまいました。
漫才をやろうっていうコメディな話なのに、肝心のシーンは感動して笑うどころじゃなかったぞ!どういうことだ!
最後の最後まできらきらした恋の物語。1冊で過不足なく、一切の不満なく綺麗に終わっています。
砂糖注意。青春バカップル万歳!

☆あらすじ☆
「性格のいい美少女なんてものは、地球上のどこにも存在しない」そんな信念を持った結果、クラスヒエラルキーの底辺にいるお笑い好きの少年・織田慶人。彼の心のよりどころは校内で唯一交流を持つ文通相手・手紙の君だ。ある日慶人はその手紙の君と会う約束を交わし―強く後悔することになる。そこに現れたのはなんと学校一の美少女・湊千紗だった。たとえぼっちになろうとも、美少女とは決して関わらない。そう誓っていた慶人に、千紗はとんでもないお願いを口にする―「わたしの相方になってください!」第10回新人賞“佳作”受賞、ぼっち×高嶺の花で贈る、「ひとりでだって生きられるけど、やっぱそれって難しいよね」系ラブコメ!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む ひとりで生きるもん! 〜粋がるぼっちと高嶺の花〜

路地裏の精霊姫

『路地裏の精霊姫』(日向夏著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆

路地裏の精霊姫 (一迅社文庫アイリス)
路地裏の精霊姫 (一迅社文庫アイリス)

私、まちさんのイラスト好きなんです。
そして日向夏さんの「薬屋のひとりごと」(ヒーロー文庫)は最近ハマった1冊。
ということでこのタッグに期待を寄せて読んでみました。
内容は、宝石職人見習いの少女が、行き倒れの駄犬、じゃなかったイケメンを拾って餌付けする話です。前半は大体そんな感じですが、次第に通り魔事件やら青年の正体やらが絡んで騒動に発展していきます。
とりあえず言いたいのは、表紙に騙された!
か弱そうにみえてこのヒロイン、おてんばってレベルじゃないです!ww
下町娘としては正しい形かもしれませんね。すごいです。何がすごいって、とりあえずピンチは頭(物理)と脚(上から)でどうにかくぐり抜けてる感じがすごい。おそらくこの表紙の次のカットでは、ヒロインの頭が隣の美青年のアゴの下にめり込んでるはず・・・・・・。そんなこともあるかもしれない。
ちょっと終盤が展開が急ぎ足な上に消化不良気味でしたが、全体的には面白かったです。

☆あらすじ☆
精霊が見える、宝石職人見習いの少女クラウディア。ある日彼女は、精霊に囲まれていた青年アズーロが、目の前で倒れたのでつい助けてしまう。それ以来、彼女の家を訪れるようになった彼の目的は、もちろん助けてくれたクラウディア。…ではなく、彼女が作るご飯!?世間知らずなアズーロに調子は崩されっぱなし。そのうえ、奇妙な事件に巻き込まれはじめて―。

以下、ネタバレありの感想です。
続きを読む 路地裏の精霊姫

対魔導学園35試験小隊5 百鬼の王

『対魔導学園35試験小隊 5.百鬼の王』(柳実冬貴著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

対魔導学園35試験小隊 5.百鬼の王 富士見ファンタジア文庫
対魔導学園35試験小隊 5.百鬼の王 富士見ファンタジア文庫

前巻の感想はこちらから
対魔導学園35試験小隊4 愚者達の学園祭 | 晴れたら読書を

何コレむちゃくちゃ面白いじゃないですか!!
シリアス風味のおっぱいラブコメだと思っててすみません。いや、前巻までのシリアスも十分に重かったんですけどね・・・今回はそんなレベルじゃない。
5巻にしてやっと本題に入り、満を持しての草薙兄妹回。
ぼんやりとした視界が唐突に開けたような印象を受けました。重く暗い展開の連続に絶望を感じさせつつ、ラストをあそこで切っちゃうのはどうなんですかねぇ!?
設定の割には世界観が学園まわりに留まっていて少し狭いなとは思っていたのですが、そうくるのかぁ・・・っ!

☆あらすじ☆
残存する魔力の脅威を取り締まる『異端審問官』の育成機関、通称『対魔導学園』には、劣等生の寄せ集め部隊『第35試験小隊』が存在する。二学期も終わりにさしかかった冬のある日、タケルたちは一人の少女と出会う。極めて特異、極めて異端なSS級危険指定として、最奥監獄に幽閉されているはずの彼女の名は草薙キセキ―35試験小隊の隊長・草薙タケルの妹にして不確定古代属性『百鬼夜行』と呼ばれる呪われた存在だった。「―キセキを、殺してくれないかな?」脱獄してまで叶えたい彼女の願いに、苦悩するタケルだったが―。果てなき闇を切り裂く学園アクションファンタジー!!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 対魔導学園35試験小隊5 百鬼の王

ライフアライヴ!2 お兄ちゃんは妹のもの

『ライフアライヴ!2 お兄ちゃんは妹のもの』(あさのハジメ著/MF文庫J)★★★★☆

ライフアライヴ! 2 お兄ちゃんは妹のもの (MF文庫J)
ライフアライヴ! 2 お兄ちゃんは妹のもの (MF文庫J)

前巻の感想はこちらから
ライフアライヴ!1 キミと始める学園総選挙 | 晴れたら読書を

衝撃の結末を迎えた1巻に続く学園選挙ラブコメ第2巻。今回もとても面白かったです!
第二次投票突破のための体育祭回。ヤンデレとかゲスデレとかガクブルな女の子が次々出てきますが、主人公達だけをみれば真っ当に青春ラブコメしてるのが良いですね。このカップル、ほんとに可愛くてもどかしくて大好きです。ヤンデレに順調に追い詰められていってるけど大丈夫かな・・・・・・

☆あらすじ☆
ギリギリのところで生徒会総選挙の第一次投票を突破した北斗と愛梨。だが、彼らの前に立ちはだかったのはもう一人の生徒会副会長、白玉ルナだった。「るっちゃん、可愛い!」「あ、やめ、かいちょー、そんなに抱きついちゃ、は、ん、やぁ」千夏の片腕であり常にキグルミを着ているルナは、ゲスデレと呼ばれるほどえげつない性格をしていて…。「今年の体育祭―白組の総大将はあたしがやる。だから、あっちゃんは紅組の総大将になってよ?」ルナの策略により、千夏と愛梨が体育祭で激突することに!?しかも体育祭を制した立候補者は選挙で必ず当選するというジンクスがあって―。あさのハジメ×ゆーげんが放つ劇場型青春ラブコメディ、第二弾!

以下ネタバレありの感想です
続きを読む ライフアライヴ!2 お兄ちゃんは妹のもの

逃奏劇〈エクゾダス〉リアクターズ1 阿頼耶識冥清の非日常(ラブコメ)

『逃奏劇リアクターズ1 阿頼耶識冥清の非日常』(塀流通留著/MF文庫J)★★☆☆☆

逃奏劇リアクターズ 1 阿頼耶識冥清の非日常 MF文庫J
逃奏劇リアクターズ 1 阿頼耶識冥清の非日常 MF文庫J

第10回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。
天才陰陽師の主人公が、女の子とのラブコメに憧れて彼にとっての非日常の世界に飛び出す、という物語。ラブコメよりも異能バトルの方がメインです。
文章も読みやすかったし、特に欠点も思いつかないのですが長所も思いつかない作品でした。ひっかかるものがなく、正直面白くなかったです・・・。もう一歩テンプレから外れた何かが欲しかった気もします。スマホを駆使するところなんかけっこう現代ナイズされていて良かったんですけど、なんだか今イチ乗り切れなかったんですよねぇ。
あと、漢字の使い方がちょっとクドいかも。ノリの軽さに見合った使い方じゃなかったのもバランス悪く感じました。

☆あらすじ☆
「さよなら日常!そしてこんにちは非日常!」次代の最強異能者―阿頼耶識冥清。彼はラブとコメが溢れる非日常を求め、殺伐異能バトル三昧の日常から逃亡した―。クラスの友人とのバカ騒ぎで女子に避けられたり友人主催の合コンで撃沈したり不思議大好き美少女のせいで異能でバトったりもしたけれど、逃亡先での日々は概ね平凡。幸福な非日常を満喫していた。―だが、過去は決して彼を見逃してはくれない。陰陽八家序列第一位、阿頼耶識家が嫡男。“真言”ではない“新言”という新法則を生み出す程の天才である冥清の非日常は、幼なじみ兼式神の少女の来訪を機に日常へと塗り替えられる―!異能バトル×ラブコメのハイブリッド現代ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む 逃奏劇〈エクゾダス〉リアクターズ1 阿頼耶識冥清の非日常(ラブコメ)