私情により捕まえます!


『私情により捕まえます!』(風羽洸海著/ビーズログ文庫)★★★☆☆

私情により捕まえます! (ビーズログ文庫)
私情により捕まえます! (ビーズログ文庫)

大金獲得を夢見て賞金首の義賊を追う、賞金稼ぎの少女のお話。
頑張る女の子も、隠れ自己嫌悪系ヒーローも可愛い、軽く楽しめるラブコメでした。
義賊の目的とか、ヒロインの目的とか、追走劇の傍らでいろいろ語られていくのですが、私にはお説教されているヒロインが一番正しいことを言っているような気がしてならなかったです・・・(´・ω・`)

☆あらすじ☆
ヤツはとんでもないものを盗んでいきました――!?
駆け出し賞金稼ぎアイシャの標的は、賞金首の義賊≪影猫≫。
彼を追って危険な事件に首を突っ込むアイシャに、周りの仲間はハラハラ!!
そんなある晩、なんと当の影猫が寝室に現れる――! 月明りを背負い、魔術と仮面で素顔を隠した彼に「君を危険に晒したくない、追わないでくれ」と優しく囁かれ、
ますます正体が気になってしまい!?
絶対に、逃がさない――恋と賞金の争奪戦、スタート!

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公は賞金稼ぎのアイシャ
夢を叶えるために大金を得たいアイシャは、賞金首の義賊《影猫》を捕まえようと決意します。
彼女が《影猫》をターゲットとしたのは、義賊であっても盗みは犯罪だし、その余波は必ず誰かに及ぶという自らの経験に基づく考えによるものでした。
しかし、如何せんアイシャはまだ若い少女。凶悪ではないとはいえ、犯罪者を追わせることに周囲が心配するのは当然です。
そんな彼女の行動を一番猛烈に止めようとするのは、王子様の従者であるウェズリー

 

物語はアイシャが《影猫》を追っかけ、そんなアイシャを《影猫》の中の人・ウェズがハラハライライラしながら見守るという感じで進んでいきます。

 

アイシャは好きなキャラクターでした。
彼女が義賊を許せない理由も、大金を稼ぎたい理由も納得がいくものだし、その主張はかなりの正論だと思うんですよね。法が裁けないからって簡単に自力救済を許していたら秩序が壊れちゃいますもん。

 

なので、どちらかというと私はウェズを批判的にみながら物語を読んでいた気がします。
たぶんウェズのスタンスがよくわからなかったからでしょうね。王子様のために頑張るといっても、その手段は権力を持っている側の人間がとるべきものじゃないんじゃないか?と思えて仕方なかったですし。
ていうか、頑張って生きている庶民に対して、ポイっと金貨を放り投げる王子様とウェズの行動はどうなんでしょう?そこらへんはちょっとモヤモヤしました。

 

ただ、ウェズの自己嫌悪癖は面白くて良かったです。
自分でかっこつけて自分で「わぁあああああ」って後悔する青さが可愛かったww
ウェズの正体はバレないままアイシャが《影猫》に憧れを抱いちゃいましたが、どうするんでしょう?続くのかな??

 

引っかかるところはあったものの、基本的に軽く楽しめるラブコメだったと思います。
これも面白かったのですが、「灰と王国」のような重厚なファンタジーを書ける実力のある作家さんなのですし、少女小説ナイズされたハイファンタジーとか大河ファンタジーとかも読んでみたいですね。

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