亜夜子と時計塔のガーディアン1 秘密のお茶会


『亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会』(喜多みどり著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆

亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会 (角川ビーンズ文庫)
亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会 (角川ビーンズ文庫)

面白かった!!待ちに待った喜多みどりさんの新作は、19世紀末のイギリスを舞台とするミステリーでした。
主人公は日本からやってきた留学生の亜夜子と彼女が通うパブリックスクールの監督生レイ。物語は、亜夜子とレイが、学校で起こった女学生死亡事件の謎を追うというもの。
女学生はなぜ死んだのか、殺人なのか、事故なのか?誰が事件に関係しているのか?という謎が展開されていく一方で、ファグとファグマスターの関係になった亜夜子とレイが信頼関係を築いていく過程が描かれます。
亜夜子もレイも魅力的なキャラクターだったのですが、レイの可愛いツンデレが個人的にとてもツボでした(*゚∀゚)っ

☆あらすじ☆
19世紀末。憧れの英国へ留学した桜桃院亜夜子は、到着早々誘拐されそうになったところを、鋭い美貌の青年紳士―レイに助けられる。しかし彼は、留学先の学校で“切り裂きジャック”と噂される超変人監督生だった!問答無用で「僕の下僕になりたまえ」と主従契約を交わさせられた亜夜子は、彼の下、学内で起きた事件解決に奔走することになって!?
切り裂きジャックと大和撫子―凸凹コンビの英国事件譚、開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

英国上陸早々、誘拐犯に攫われそうになった留学生アヤコ。そんな彼女を助けたのは、アヤコが通うスタグフォード校の変人監督生レイ。
このシリーズは過去の犯罪被害経験から犯罪を憎み、監督生として学校の生徒を守ろうとするレイと、彼のファグとなったアヤコが協力し合って犯罪事件の捜査をするというものになるようです。

 

舞台は19世紀末のイギリス。そして、主人公たちは寄宿学校のファグとファグマスターの関係にあるとなれば、否応にも気分が盛り上がってしまいます。さらにジャンルはミステリー!!こんな好みど真ん中の作品を喜多みどりさんの新作で読めるなんて・・・・・・!!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

 

本作の主人公アヤコは登場人物紹介では「大和撫子」とあったものの、言葉を選ばずにずけずけと何でも前のめりで聞いちゃうとことか、机に膝をのせながらレイに反論するところとか、「はて、大和撫子とは・・・・・・?」と遠い目をしてしまいそうでしたw

 

そんなアヤコのファグマスターとなって彼女をアゴで使いながらも、早々にデレたレイ。
デレるのは早かったけど彼の境遇とかを考えれば、噂に惑わされずに自分の行動だけを見て信頼を寄せてくれるアヤコに好意を持つのは当然かな、と。
このレイの素直なツンデレはたまらなく好みでした!
アヤコが自分以外に好意を示すと不機嫌になったり嫉妬したりで、彼女への執着を隠す気なし。「君を独占していたかったのだ」って!!たwのwしwいwww
・・・・・・でもいくら一緒にいたいからって、休日はちゃんとあげなきゃ(´・ω・`)アヤコ、過労死してしまうよ。

レイは「切り裂きジャック」というあだ名をつけられていたわけですが、「切り裂きジャック」そのものは出てきませんでした。あらすじにあったときからちょっと期待していただけにそこが少し残念。
この後「切り裂きジャック」事件の謎を追うとかの展開になったりしないかなー?

 

第1巻ということでキャラクターの感想ばかり書いてしまいましたが、ミステリーとしても十分に読み応えのある面白い作品でした。
事件を起こしたプリムローズの豹変や、彼女のために顔に傷をつけたウィンフィールドといい、少女の歪んだ共依存って怖いな、とぞくり。
プリムローズとウィンフィールドの関係もそうですが、よく考えるとアヤコとレイの関係も特殊ですよね。そういう意味では、閉ざされた寄宿学校の独特な雰囲気が楽しめる作品だったようにも思います。

 

このシリーズの方向性としては、幼少時のレイの誘拐事件に関与している『F』を追うということになるのでしょうか。そこに、アヤコの失踪した叔父の事件も絡んでくるのかもしれません。 とても楽しみです。続刊はいつだろうか。早く早くー!

亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会 (角川ビーンズ文庫)亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会 (角川ビーンズ文庫)
喜多 みどり,サマミヤ アカザKADOKAWA/角川書店
売り上げランキング : 1220Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。