終わりのセラフ1 一瀬グレン、16歳の破滅/鏡貴也


終わりのセラフ1 一瀬グレン、16歳の破滅 (講談社ラノベ文庫)
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評価:★★★☆☆
2013年1月刊。
ジャンプSQの漫画版「終わりのセラフ」を先に読み、その前日譚である小説版に興味がでて読んでみました。
漫画版主人公の上司である一瀬グレンの学生時代のお話。彼が呪術者のエリート校に通いながらどう過ごし、その一方で世界がどのように破滅していったのかが描かれる物語です。
今回はまだ序章ということなのですが、呪術バトルメインではあるものの思ったよりラブストーリー要素も入っていた印象。もっとも、主人公とヒロインの関係はロミジュリのようでいて、全然甘くはないのですが。
漫画版で、グレンと真昼の恋がどのような結末を迎えるのかをうっすらと知らされているものの、そこに至るまでに彼らに何が起こったのかはまだ分かりません。グレンの物語はまだ序章、でも終章は分かるという不思議なドキドキを感じながら、楽しく読めた小説版でした。
ちなみに、漫画版未読でも問題はないと思います。

☆あらすじ☆
「ねえグレン。大人になっても、私たち、ずっと一緒にいられるのかな…?」
世界が滅亡し、地上が吸血鬼に支配される直前の―最後の春。一瀬グレン15歳が入学したのは、渋谷にある呪術師養成学校だった。学校にいるのは呪術世界では有名な家系のエリート子女ばかり。身分の低い分家出身のグレンは、胸に大きな野心を抱きながらも、クズだと嘲られながら過ごす。だがそんな中、遠い昔に約束を交わした少女の、婚約者を名乗るクラスメイトが現れて―。
滅び行く世界で、少年は力を求め、少女もまた力を求めた。
鏡貴也×山本ヤマトの最強タッグが描く学園呪術ファンタジー登場。

以下、ネタバレありの感想です。

 

柊家が率いる宗教組織「帝ノ鬼」が管理する呪術師養成学校「第一渋谷高校」。
小説版「終わりのセラフ」の物語は、主人公一瀬グレンが、第一渋谷高校に入学するところから始まります。
柊家の分家でありながら分離して「帝ノ月」という別の宗派を作った一瀬家は、柊家に水面下で対立しつつも格下扱いに甘んじている状況。そのため、一瀬家の次期当主であるグレンは第一渋谷高校への入学を強制されるものの、その実力を悟られぬよう学園内では無能を演じなければなりません。

 

幼い恋心さえ踏みにじられたグレンは、柊家を倒すべき力を求めながらもその野心を悟られないように慎重に実力を隠しつつ学園生活をスタートさせるのですが、その状況がかなりきつい。柊家至上主義の学園で底辺の地位を這いずる一瀬家の人間というだけで、グレンやその従者の小百合時雨はいじめのようなひどい扱いを受け続けます。
嘲笑と侮辱は当たり前。時には、演習に見せかけたリンチまで受ける始末。この辺の描写は、周囲の悪意とグレン達の我慢や悔しさのせめぎ合いにストレスを感じるほどでした。 小百合と時雨が健気なだけに余計に・・・(ノД`)

 

そんな歪んだ学園生活の中、グレンは幼い頃に引き離された柊真昼と再会。しかし、グレンは真昼に対してもクズの仮面をつけたままであったため、ふたりの再会はかなり切ないすれ違いを生んでしまう結果に。
柊家の真昼と、一瀬家のグレン。ああ、ロミジュリみたい、悲恋だ悲恋。

 

とか、思っていました。
柊家と対立する国内最大の宗教組織「百夜教」。「帝ノ鬼」が禁忌の呪法で世界を破滅させようとしているからそれを防がなければならないとグレンを勧誘し、ついには第一渋谷高校への襲撃に踏み切った組織。真昼は柊家を裏切り、この百夜教に手を貸していたのでした。
グレンと一緒にいたかったから力が欲しかったはずなのに、力に魅せられてしまった真昼。
ヤンデレ・・・というのとは少し違うのかな?彼女は自分で完成させた《鬼呪》に取り憑かれてしまっているのでしょうか、様子がどうもおかしいです。
というか、漫画版を読んでいるので真昼がどうなっていくのかは朧気に分かっているものの、 なんだか一筋縄でその結末に結びつくわけではなさそうです。どうなるのかドキドキです!

 

他にも、深夜たちクラスメイトは漫画版でもちらっと出てきているので、 彼らとグレンの関係がどうなっていくのかも気になるところです。

 

漫画版を読んでいなくてもたぶん面白く読める内容だとは思うのですが、漫画版を一緒に読む方が相乗効果でどちらもより面白く感じられると思います(当然ですけどねw)

 

漫画版と小説版を併せて読んでいきたい学園呪術ファンタジーでした。

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