妖精国の恋人1 黒馬の王子様と暁の娘


『妖精国の恋人 黒馬の王子様と暁の娘』(山本瑤著/コバルト文庫)★★★☆☆

妖精国の恋人 黒馬の王子様と暁の娘 (コバルト文庫)
妖精国の恋人 黒馬の王子様と暁の娘 (コバルト文庫)

2か月連続刊行の1作目ということで、前編。この巻だけでは話が終わりません。
帯に「自由すぎる野生の娘」と書いてあったヒロインですが、うーん、確かにその通りかも。
異性相手でもあまり何も考えていないヒロインが、徐々に女の子らしく恥じらいを持っていく(?)様子はこそばゆく可愛らしかったです。
色々と仕掛けがあるストーリーはなかなか面白かったのですが、今巻だけでは評価しづらいかな。
ふわふわと童話的な世界観で黒いエピソードをさらっと持ち込んでくる姿勢は嫌いじゃないです。

☆あらすじ☆
馬の気持ちが誰よりも分かる不思議な娘、ケイトリンの住むモルガンウッグの農地に、ロウランド王国の第二王子エリスが訪れ、ケイトリンに突然のプロポーズをしてくる。エリスの領地で妖精が棲むという「虹の島」ネイヴァロンに、人々が獣になってしまう「呪い」がかかっており、それを解くためには、ケイトリンのことが必要だと言うのだが・・・!?
ときめきのもふもふ♡妖精ファンタジー! 

以下、ネタバレありの感想です。

 

ヒーローもヒロインもトラウマもちという、「妖精」と題うっているのになかなか黒くて楽しい作品でした。

 

主人公のケイトリンは、双子の片割れを妖精に奪われてしまって以来、女の子らしい装いをせず馬とばかり心を通わすというちょっと不思議系ヒロイン。
彼女の曾祖母シアーシャの手紙に導かれ、ケイトリンに助けを求めてきたエリスに対しても、初対面から距離感ゼロ。
最初は馬と間違えていたとはいえ、その後もなかなか距離感は遠くならず、そこにニヤニヤしましたw
ふたりが妖精の森に迷い込むシーンの雰囲気がけっこう好きでした。エリスはあそこで一目惚れしたのかな。まだ無自覚なんでしょうけど。

 

ケイトリンとエリスの距離感は絶妙な塩梅だったと思います。
端から見るとベタベタしてるのに、本人達の心の中では「恋」まであと一歩足りない感じ。
良い! こういうのもどかしくてすごく良い!

 

使用人たちが獣になってしまうという「呪い」を解くために協力関係を築いたケイトリンとエリス。
お互いに相手を意識するものの、それぞれが抱える「事情」のためにあと一歩踏み込めず、そのために呪いの原因を調べることがうまくいきません。

 

ケイトリンの抱える「事情」である双子のアッシュの真相は、ケイトリンよりもむしろ家族のほうに同情してしまいました。
それにしても妖精の混血ってどういうことなのかまだ出てないですよね?
そこらへんの事情がよくわからなかったのですが、チョイスした妖精がリャナンシーっていうのがまた・・・・・・悪女ちっくな妖精をヒロインにもってくるかぁ。なんだか楽しくなりそうです。
妖精王に「暁の娘」とか呼ばれて求められていましたが、次巻で決着がつくのでしょうか。

 

対するエリスの抱える「事情」は、妹の死に絡むトラウマ。予想外に重い事情でした。ママ怖い。
エリスは前半まで嫌な奴だったんですが、それでも無意識にケイトリンに対する独占欲を漏らしていくところは楽しくて好きでした。
執事のハワードに対する態度とか、彼は本来は素直な人間なんでしょうね。
大切なものを失うことに怯えるエリスが、ケイトリンに素直にデレるのはいつになるのか。いやもう大分心中ダダ漏れですが、もう一歩!
ラスト、ウサギになってしまったエリスですが、まぁ可愛いからそのままでもい(ry

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