封鬼花伝2 雪花に輝く仮初めの姫


『封鬼花伝 雪花に輝く仮初めの姫』(三川みり著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

封鬼花伝 雪花に輝く仮初めの姫 (角川ビーンズ文庫)
封鬼花伝 雪花に輝く仮初めの姫 (角川ビーンズ文庫)

前後編の前編だったのかな?少し中途半端なところで終わってしまい、もやもや・・・。
シュガーアップル同様、恋愛面はじれじれです。ようやくお互いに相手の存在に気付いたというところ他の作品なら1巻で立つべきスタート地点ですが、焦らしまくった末に大量に糖分を投入してくれる作家さんだと信じているので、ここはおとなしく待機です。
糖分はほぼないのに色気はふんだんなのも相変わらずですね。今回の刀火さんもエロかったです(注・男)。

☆あらすじ☆
「初夜の装い。意外にも、おまえにふさわしい」
上東国の一之御子・刀火の策略で、知らぬまま仮妻として宮入りの儀を済ませてしまった見習い絵師・千樹。彼女は無謀だと知りつつも、正式な仮妻になる事を阻止するために勝負に出る。条件はたった一つ。七度の初夜が終わり本当の仮妻になる前に、刀火のお抱え絵師である主一位絵師になる事!!千樹は己の運命を賭けて絵で勝負する事になり!?
新たなライバルが出現する第2弾!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

スタートからして甘さがないな・・・。
「成る絵」を自在に操る千樹を独占するために刀火は彼女を形式上の仮妻とするが、千樹はこれを嫌がりお抱え絵師となるチャンスを刀火に要求する、というのが今回のお話。

 

お抱え絵師の座を賭けて純鉄と争うくだりは、シュガーアップルの銀砂糖師の選定を思い出しました。ただ、シリーズ前半通しての大きな山場であった前作と比べれば、今回の絵師対決は添え物程度だった印象。ちょっと勝負の結末のあっけなさに拍子抜けしてしまいました。

 

絵師対決の一方で、前巻のラストで紛失した春鬼の右腕の行方も問題となっています。鬼の腕の不穏な動きと呼応して刀火の中の「魔王の種」も不吉に蠢いています。刀火の中の「魔王の種」の問題はこのシリーズを通して扱っていく形になるんでしょうか。なかなか根深い問題のようです。
ただ、鬼の腕の問題は今回では解決しなかったんですよねー。次巻で解決するのかもしれないのですが、個人的には今回でまとめてほしかったような気がします。絵師対決が純鉄の不戦勝みたいになって山場としては盛り上がりに欠けたせいで、全体的にどこか中途半端にもやもやとした読後感だったのが残念でした。

 

ストーリーそのものは少し不安があったものの、今回は刀火のキャラの掘り下げがされていたので、それがメインだったとみるべきなのかもしれません。
前巻ではほとんどなかった刀火のモノローグが多く入ってきていて、彼が千樹に対して何を思い、自分自身に対して何を憂いているのか明らかになっています。少しずつ千樹のことを女性として気になっていく描写もあり、恋愛面のこれからの進展に期待ができそうです。

 

あと、ほんとにどうでもいいことなんですが、刀火さんの色気が話が進むほどにすごい勢いで大量に垂れ流されているような気がしてなりません・・・。半裸に剥いて素肌に筆で絵を描くって、なんかエロい。そしてそんな刀火を眺めて絵師選抜を諦めてもいいくらい満足しちゃう千樹は、刀火のこと変態宮とか言っちゃだめだと思いました。はい。

封鬼花伝 雪花に輝く仮初めの姫 (角川ビーンズ文庫)封鬼花伝 雪花に輝く仮初めの姫 (角川ビーンズ文庫)
三川 みり,由羅 カイリKADOKAWA/角川書店
売り上げランキング : 68814Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。