吉祥寺よろず怪事請負処


『吉祥寺よろず怪事請負処』(結城光流著/角川書店)★★★☆☆

吉祥寺よろず怪事請負処
吉祥寺よろず怪事請負処

庭師のコンビが不思議な出来事に遭遇する姿を描く短編集。
著者は「少年陰陽師」で有名な結城光流さんです。少年陰陽師は1巻だけ読んだなぁ・・・。
この作品は現代の陰陽師ものなのですが、淡々と物語が進んでいき、全体の印象も地味めであっさりとしています。
作中の雰囲気は好きだったのですがキャラの掘り下げ方にほんの少し不満を感じました。
ビーンズ文庫でシリーズとして出せば良かったのに!とか思ったんですが、30代の庭師と19歳の男子大学生のコンビなんで・・・・・・ちょっと無理か。

☆あらすじ☆
吉祥寺に住む大学生・保の家は代々の庭師。なぜか「庭」や「樹」絡みの不思議な事件が次々舞いこんでくる。それを解決してくれるのは、住み込みの庭職人・啓介。クールな彼は、なんと現代に生きる陰陽師だったのだ。

以下、ネタバレありの感想です。

 

現代陰陽師ものと聞いて喜んで飛びついた本作。
予想以上に全然陰陽師ぽくありませんでした・・・・・・。

 

主人公は代々庭師の家系の男子大学生丹羽保
彼が小さい頃から兄貴分として慕っているのが住み込みの庭師久世啓介です。そして、この啓介の本職は実は陰陽師なんです、という設定。
陰陽師とはいっても、九字切って「急々如律令」とか「オンキリキリ・・・」とか叫んだりしません。竜とか馬とかの式神も出てきません。
作中で啓介がやったことといえば、柏手を叩いたり、龍笛の音楽データ流したり、ホームセンターで買った材料で鈴のお守り作ったりしたことくらいでしょうか。果てしなく地味です。でも、現代ですから!と言われてしまえばなんとなくそんなものかなと思ってしまう不思議。

 

第1話 黒ムシと春告げの梅

浮気男は呪われろ、という話(ちがう)

 

第2話 もみじのあざとまじないの言葉

香澄先輩のフラグ破壊力が強すぎて、保がかわいそうですね。脈はなさそうだなぁ。
この話が一番怖かったんですが、解決しないんですよね。放置か。

 

第3話 たそがれの窓としがらみの蔦

美貌の弟登場の話。よくわからなかった・・・。
「はらドーナッツ」美味しいですよね!うちの地元にもありますよ!プレーンは至高。

 

第4話 白ムシと神依りの松

香澄先輩のフラグ破壊力が(以下略)
啓介の事情が明らかになるお話ですが、こんなに急いでまとめなくてもよかったんじゃないかなぁとか思ったり。結果、よくわかりませんでしたし。
それにしても保のブラコンぶりがやばい。

 

全体的な雰囲気は悪くないのですが、せっかくの陰陽師ものなんだからもう少し派手にしてくれたほうが好みだったかもしれません。というか、陰陽師じゃなくても良かったんじゃ・・・とか思わなくもなかったり。

 

啓介のお兄さんの事情とかお母さんのアレコレとか微妙に伏線ぽいのは残されているんで、もしかしたら続きがでるかもしれないですね。

 

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