Fーエフー1 黎明の乙女と終焉の騎士


『Fーエフー 黎明の乙女と終焉の騎士』(糸森環著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆

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かなり好きな世界観の異世界召喚ものでした。糸森環先生のホームページで掲載されていたオンノベの書籍化。WEB版は未読です。
終末的世界観とヒロインの役割とヒロイン依存気味ヒーローに心を奪われてしまいました。他には誰もいない世界で二人きり。滅びゆく世界を救うため、運命に立ち向かう物語。しかも鞭展開多めだそうです。これはきっと面白くなる!(はず!)

☆あらすじ☆
春休みに突如異世界に召喚された、三島響。“フォーチュン”と名乗る存在は、響を後継者候補に選んだと言い放ち、荒廃した世界エヴリールへとばす。神々の加護を受けた響は、そこで騎士・リュイを助ける。彼は、幽鬼が跋扈する世界で、ただ一人の生き残りだった。「あなたを必ず守る。俺は変わらぬ忠誠を捧げよう」運命に選ばれし、世界を救う二人―孤高の異世界トリップ・ファンタジー!
大人気WEBサイト公開作、書籍化!!

以下、ネタバレ感想です。

 

この作品、世界観がほんと気に入りました。

主人公三島響が連れてこられた異世界エヴリール。そこは、フォーチュンの呪いによって人々が「幽鬼」という生きる屍にされてしまったことで滅びかけている世界でした。
その世界で生き残っているのはリュイひとりのみ。
フォーチュンから響を保護した2柱の神様オーリーンシルヴァイの加護を受け、響は幽鬼と化した人々を元に戻してエヴリールを救うという使命を帯びることとなりました。

1巻は、響がリュイと、オーリーンから預けられた聖獣エルと共に旅立つところまでが描かれています。

 

響は、15歳にしては落ち着いているなと思っていたのですが、途中で彼女が「一応は真面目な振りをしていても実は結構いい加減で流されやすく、考えもころころと変わる」という自己評価になんだか納得してしまいました。
彼女が異世界を救おうと決意したのは、それがひいては自分が元いた世界を救うことにもなるからなのですが、そこに至るまでは割と流されているような。誘導しやすそうな子だという印象を受けました。
でも、15歳らしいと言えば15歳らしい。リュイを一度は見捨てようとしたことを気にしつつも、それを彼に言うことをできずに、さらに罪悪感を抱えているところなんか、響の幼い優しさが出ているように思えました。

 

リュイは、エブリールでただひとりの生存者という孤独から、「自分以外の生きている人間」である響にすぐに依存してしまったようです。響という存在に縋り付いている感じが痛々しすぎます。そしてちょっと怖い。虫の毒で舌を焼かれたあのシーンとか。怖い。
響が自分で気付いたように、響との出会いがリュイに与えた影響はあまりにも大きかったのだろうし、だからこそリュイは信仰にも似た感情を響にぶつけているのでしょうね。15歳の少女がそんな感情を26歳の男からぶつけられるのって実際はけっこう怖いことだと思うのですが・・・・・・、後々変な風にこじれないといいのですが(こじれそうだな!ワクワク)
あと、信仰じゃない恋愛感情がリュイに芽生えているかは謎ですね。治療のための響のキスに彼が返した反応は気になるけど、でも12歳くらいにしか見えてなかったんだよなぁ、うーん?

 

かなり危ういバランスに立ってそうな2人に対して、癒やしはエルの存在ですよね。もふもふ万歳。

 

オーリーンとシルヴァイもけっこう好きなキャラだったのですが、再登場あるのかな?1000年閉じ込められるって、まさかここで終わりじゃないよね??

 

物語はまだまだ序盤。
世界中の幽鬼を人に戻さなければならない響の使命は困難すぎて、ここからどういう展開になっていくのか気になるところです。
フォーチュンの思惑も気になるし、彼に選ばれたという後継者の存在もいつ出てくるのか。

2巻が楽しみです。

 

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