悪魔の花嫁と七つの大罪


『悪魔の花嫁と七つの大罪』(秋月志緒著/ビーズログ文庫)★★★★☆

悪魔の花嫁と七つの大罪 (ビーズログ文庫)
悪魔の花嫁と七つの大罪 (ビーズログ文庫)

我ながら悪魔だの黙示録だのほんと好きだよなぁとは思いますけど、それはともかく面白かったです。
幸せな花嫁となるはずだったヒロインが一転して「悪魔の贄」と呼ばれる呪われた存在になってしまった、というお話。ヒロインが失われた自分の幸せを掴むために奮闘する姿が凜々しくて格好良かったです。守銭奴従者とのドライな関係もイイ。
ヒーローである王子もクールなキャラを最後まで破綻させず、王道に素敵でした。
コメディ要素皆無で結構血なまぐさいお話でしたが、こういうの大好きです(笑)
ラストの展開から先が気になって仕方ないので、ぜひ続きを出してほしい!

☆あらすじ☆
冷徹令嬢VS悪魔王子!! <傲慢の石>を巡る、緊張と知略の駆け引き――開始!!
幸福の絶頂から一転、<悪魔の贄>の印を負ったリシェルは世俗を離れ悪魔を駆逐する毎日。ある時リシェルは、悪魔研究をしていると噂の王子テオドールを訪問する。
2人の体が触れた瞬間、大量の悪魔が出現!「まさか、あなたも……!?」「俺の邪魔をするなら消す」
――呪いを解く鍵は大悪魔“七つの大罪”の力を封じた『傲慢の石』。
「未来は自分で掴むわ」と、リシェルはある勝負を持ちかけ……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

本作の主人公リシェルは侯爵令嬢というかなり身分の高いお嬢様なんですが、か弱いヒロインではありません。
自分の不幸をただ嘆くのではなく、現状打破のために打てる手段は全て打つ、という姿勢がとても格好良かったです。
「悪魔の贄」の印のせいで頻繁に悪魔が目の前に現れるにもかかわらず、自ら護り刀を投げて撃退するという凜々しいヒロインです。

 

唯一リシェルの傍で仕えるアランとの関係もドライで良かったです。
お金で結びついただけの割り切った主従関係、それでいて信頼もちゃんとあるという雰囲気がすごく好きでした。

 

リシェルに「傲慢の石」を賭けたゲームを仕掛けた王子テオドールも素敵でした。
最初の冷酷な雰囲気を崩さないまま、ちゃんと物語のヒーローとして格好良く立ち回っているところがポイント高し!
徐々にリシェルに優しさをみせてくるところがとても良いんです。ラストでリシェルの頬に手を添えるシーンはどきどきしました(笑)

 

物語は、リシェルとテオドールが「傲慢の石」を賭けたゲームを始めるところから大きく展開し始めます。

ルイの正体は察しがついたのですが、 鍵を握っていたのがリシェルの曾祖母マリエルの恋だったのは意外でした。
この破滅的な愛がまさに悪魔的。でも、ふたりの馴れそめはまさに少女小説。
これが独立した物語ならハッピーエンドになりそうだけど、残念ながらこの話のなかでは最悪の結末を迎えてしまいました。
マリエルの血を守るために、リュシフェルの力がリシェルを守ったというのが泣ける。ほんとに深く愛していたんだね・・・。

 

ラスト、念願の自由を手に入れたリシェルですが、知ってしまった曾祖母の罪を償うために、悪魔を狩る悪魔となることを決意します。
リシェルは最後の最後まで凜々しいヒロインでしたが、こんなワクワクする状況で物語を終わらせていいはずがありません!
テオドールが設立した悪魔対策班に招かれたことですし、ここはもう悪魔祓いの女騎士(ただし傲慢の悪魔の魔力あり)の物語としてシリーズ化しちゃってほしいですね。

 

・・・・・・しかし、ああ、なんという厨ニ設定(((( ;゚д゚)))

私的ストライク作品でしたので、続きを期待して待ちたいと思います。

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