死神姫の再婚18 甘き毒の聖母


『死神姫の再婚 甘き毒の聖母』(小野上明夜著/ビーズログ文庫)★★☆☆☆

死神姫の再婚 -甘き毒の聖母- (ビーズログ文庫)
死神姫の再婚 -甘き毒の聖母- (ビーズログ文庫)

すごく大好きな死神姫シリーズの約1年ぶりの新刊。新章開幕です。
正直、1巻との対比もいれつつ綺麗に終わらせた前巻で完結させてもよかったんじゃないかなー。
今回のお話はあまり面白くなかった上に、後味が悪すぎて・・・・・・。

☆あらすじ☆
「死神姫」アリシアと<強>公爵・カシュヴァーン。おかしな出会いから始まった夫婦は、今や隣国に名を馳せるいちゃいちゃぶり!
そんな二人はクルセージュ王の依頼で『神様退治』をすることに。とある奇跡を謳う集団<神具礼賛>を探るべく、向かった屋敷では怪しい降霊術の準備中!? しかもアリシアの体調が優れない――これはまさか。最強夫婦が最強進化を遂げるクルセージュ編・開幕!

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブ注意

 

表紙がなんか怖い。

 

肝心の内容は、というと。

 

ゼオルディス討伐で協力してくれたクルセージュ王の依頼で、クルセージュで影響が大きくなりつつある〈神具礼賛〉という怪しげな宗教団体を探ることになったカシュヴァーンたち。

 

また宗教か・・・・・・

 

王宮のパーティー以後、体調を崩しがちなアリシアを含め、いつものメンツで神具礼賛主催の降霊術が行われるとされるクルセージュのランフォード伯爵家に訪れます。

 

そこでいろいろ探っているうちに、いよいよ体調が悪くなったアリシア。周囲は、「妊娠では!?」と一瞬盛り上がります。
そこに水を差してきたのが新キャラジェリオ
神具礼賛のスポンサーとみられるマルグレート国の第二王子である彼は、アリシアたちに「腹の子はほんとうにカシュヴァーンの子か?ゼオルディスに捕らわれていたときに知らずに孕んだのでは?」という疑惑を投げかけます。

 

これに大いに動揺したのが、冒頭から夫馬鹿ぶりをいかんなく発揮しまくっていたはずのカシュヴァーン。
アリシアの不貞を疑ったというよりも、アリシアを守れなかったあのときの自分の不甲斐なさを悔やんで酒におぼれてしまいます。

 

もうね。えー、マジかよ(; ̄Д ̄)て感じですよ。
気持ちはわからんでもないですが、妊娠初期を疑われる嫁をほっぽり出して野郎を集めて酒盛りって最低じゃないですか・・・・・・。アリシア大好きはどこにいったんだよ。
腹の子が確実に自分の子じゃなくてもアリシアを気遣って励ますルアークのほうがよっぽど良い男だし、かっこよかったです。

 

そして一番の不満はこの後。
結局アリシアの不調はクルセージュ王の息子に盛られていた毒キノコをうっかり食べてしまったことによる中毒症状だったわけで、彼女は妊娠も何もしていませんでした。
途端にカシュヴァーンは元気になるのですが、せめて妊娠が誤解だとわかる前に「誰の子であろうとお前の子なら愛する」の一言が欲しかった。全部分かった後に言っても締まらないですよ。前章の騒乱で成長したはずのヒーローが退化した感じ。
なんだかもやもやとする騒動の結末でした。

 

本題の降霊術のほうもいまいちよく分からなかったです。
ランフォード伯爵夫妻の誤解も、旦那がさっさと惚れていたのは妹ではなく姉のほうだと告げていれば問題なかったのでは?
誤解を解けずにこじれた理由が全然分からなかったです。王様が気を使って出てこれないほどの問題だったのか?
降霊術をインチキだと分かっていた伯爵が、神具礼賛を家に呼び寄せてまでしたかったことも意味不明ですし。
生きながら死んだ者を生き返らせる、って、え???

 

なんか展開についていけていないうちに、どの夫婦も円満になって良かったね☆っていうオチがついていました・・・・・・なんだったんだ。

 

やっぱり前巻で完結した方が綺麗だったのでは。
とても好きなシリーズだっただけに残念でならないです。
次巻はどうしようかな。今回はたぶん新章のプロローグで、これから神具礼賛やジェリオ王子との戦いが始まるんだろうけど・・・・・・

 

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