英国マザーグース物語1 婚約は事件の幕開け!

『英国マザーグース物語 婚約は事件の幕開け!』(久賀理世著/コバルト文庫)★★★★☆

英国マザーグース物語―婚約は事件の幕開け! (コバルト文庫)
英国マザーグース物語―婚約は事件の幕開け! (コバルト文庫)

かなり好きなタイプの小説でした。
ライトミステリーの短編2本と主人公セシルの父の死の真相に迫る中編1本。
子爵令嬢なのにある目的をもって男装し、新聞記者として事件を追うセシル。
セシルは知らないけど実は彼女の婚約者であり、仕事のパートナーにもなったジュリアン。
この2人の柔らかな関係性がとても良かったです。
ミステリーの出来自体はそこそこですが、それぞれの事件にはマザーグースが絡められていて、そこから感じられる近代英国の雰囲気に心惹かれるものがありました。

☆あらすじ☆
19世紀、大英帝国の首都―ロンドン。偉大な探検家である当主が亡くなり、長男が爵位を継ぐことになったアッシュフォード子爵家。長女セシルはといえば、子爵家の未来のため、顔も知らない相手と結婚することが決まっている。だが、好奇心旺盛な彼女は結婚までの一年間、新聞記者になるという前代未聞の行動に出た!「子爵令嬢」という正体を隠し、少年姿で働くセシルの前に現れたのは!?―。

では、ネタバレ感想です。
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異人館画廊1 盗まれた絵と謎を読む少女

『異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女』(谷瑞恵著/集英社コバルト文庫)★★★★☆

異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女  (コバルト文庫)
異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女  (コバルト文庫)

「伯爵と妖精」「思い出のとき修理します」の谷瑞恵先生の新作。
図像学者の千景と画廊経営者の透磨が、見ると人を不幸にさせる図像が仕込まれた絵の行方を追うお話でした。

図像学というとあまり聞き慣れない言葉ですが、本作を読んでいてダン・ブラウン氏のラングドン教授シリーズ(「ダ・ヴィンチ・コード」etc)を思い出しました。蘊蓄の分量とかはもっとライトですし、事件そのものもあれみたいにおどろおどろしいわけではないんですけど。

絵画に描かれた図像に込められた意味をわかりやすく端的に示してあり、絵画盗難事件から始まる様々なトラブルや主人公千景の過去などに図像の謎解き要素を絡ませつつ、物語は展開します。

千景と透磨の距離感もじれったくて好みでした。幼なじみである千景のことを見守りつつ、敬語口調で毒舌を吐く透磨が素敵すぎます。ライバルにさりげなくない牽制をかけるとこなんか・・・・・・もう!て感じでした(笑)

1冊で完結していますが、シリーズ化してほしい・・・

それにしても、これは「コバルト文庫」なんでしょうか。
コバルトの公式サイトに掲載されているものの、挿絵はないし、カバーの装丁は既存のコバルトのものじゃないですし、発売日も他と異なっていました。かといって集英社文庫とは違った扱いぽいですし。もしかしたらコバルト内の新規レーベルのテストモデル?メディアワークス文庫的な。

☆あらすじ☆
独自の意味を背景や小物に込め、暗号として絵画にする技法、図像。英国で図像学を学んだ千景は、祖父の死を知り日本へ戻ってきた。今は祖母が経営する画廊で、2枚一組の絵画の鑑定依頼を受けた。その絵画は盗難品でいわくつきらしく…!?

もうちょい詳しく、ネタバレ感想。
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精霊歌士と夢見る野菜1

『精霊歌士と夢見る野菜』(永瀬さらさ著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

精霊歌士と夢見る野菜 (角川ビーンズ文庫)
精霊歌士と夢見る野菜 (角川ビーンズ文庫)

本作の注目すべきところは、ファンシーな表紙を裏切って主人公の醜い心の内側をハッキリ描いている点でしょう。
ここまで嫉妬とかの黒い感情モロ出しの少女小説ヒロインってなかなかいない。
私は少女小説には夢を求める傾向にあるため(少年向けだと逆に黒い感情が欲しくなる不思議)、冒頭からしばらくこのヒロインを読むのがきつかったです。
ただ、ある程度主人公のキャラをつかむと残りは面白く読むことができました。
ヒモ根性のヒーローも、当初は苦手だったものの、かっこいい見せ場が出てきてからはそこまで拒否反応はなかったかな。

☆あらすじ☆
精霊の力を借りた歌で、あらゆる植物を実らせ、王国を支える『精霊歌士』。メロウは、その登竜門であるムーサ音楽院合格を夢見ていた。けれど、彼女は野菜しか育てられない落第生。しかたなく相棒のラヴィと共に、新天地で見習い修業をはじめるメロウだが、とんでもない理由で自主退学したという首席、天才青年エイディが現れ、いきなり同居することに!?王道ファンタジーの大本命!第11回小説大賞、奨励賞&読者賞W受賞作!!

以下、ネタバレ感想です。

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死神姫の再婚18 甘き毒の聖母

『死神姫の再婚 甘き毒の聖母』(小野上明夜著/ビーズログ文庫)★★☆☆☆

死神姫の再婚 -甘き毒の聖母- (ビーズログ文庫)
死神姫の再婚 -甘き毒の聖母- (ビーズログ文庫)

すごく大好きな死神姫シリーズの約1年ぶりの新刊。新章開幕です。
正直、1巻との対比もいれつつ綺麗に終わらせた前巻で完結させてもよかったんじゃないかなー。
今回のお話はあまり面白くなかった上に、後味が悪すぎて・・・・・・。

☆あらすじ☆
「死神姫」アリシアと<強>公爵・カシュヴァーン。おかしな出会いから始まった夫婦は、今や隣国に名を馳せるいちゃいちゃぶり!
そんな二人はクルセージュ王の依頼で『神様退治』をすることに。とある奇跡を謳う集団<神具礼賛>を探るべく、向かった屋敷では怪しい降霊術の準備中!? しかもアリシアの体調が優れない――これはまさか。最強夫婦が最強進化を遂げるクルセージュ編・開幕!

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブ注意

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影の王の婚姻2 第二の真実を告げる者

『影の王の婚姻 第二の真実を告げる者』(天海りく著/ビーズログ文庫)★★☆☆☆

影の王の婚姻2 第二の真実を告げる者<「影の王の婚姻」シリーズ> (ビーズログ文庫)[Kindle版]
影の王の婚姻2 第二の真実を告げる者<「影の王の婚姻」シリーズ> (ビーズログ文庫)[Kindle版]

わんこヒーローがかわいいシリーズ第二弾。
クロードは相変わらずかわいかったし、新キャラもなかなか良い感じではあったんですが。
残念ながら面白くない。
キャラがちゃんと動いていないのが気になって仕方なかったです。色々もったいない作品です。

☆あらすじ☆
婿公子、(恋も仕事も)急成長!? えんため大賞受賞作、待望の第2弾!
騒乱から早三月。“影”としてではなく表から国を支えるため、クロードと共に奮闘するフィグネリア。 そこへ神殿から急な呼び出しが。どうやら第二の真実を告げる神霊・ルーロッカが地上に降りてきてしまっているらしい。フィグネリアは不正の調査で動けないとあって、クロードが捜索にあたるが……王宮内で傷害事件が発生!? 婿公子の教育の成果やいかに! 婚姻ラブロマン、待望の第2弾!!

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブ注意。

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東京レイヴンズEX2 seasons in nest

『東京レイヴンズEX2』(あざの耕平著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

東京レイヴンズEX2 seasons in nest (富士見ファンタジア文庫)
東京レイヴンズEX2 seasons in nest (富士見ファンタジア文庫)

待ちに待って待ち焦がれた東京レイヴンズの新刊!!
短編集ですけどね。でも良い。読めるだけで幸せ!そして面白かった!!

アニメのほうはいよいよ「あのクライマックス」に向けてラストスパートに入っていますね。春虎覚醒回があんまりな出来だったんで涙を禁じ得なかったのですが、来週放送の8巻ラストは1巻ラスト回(アニメ第3回)並の力が入っていることを祈るばかりです。

☆あらすじ☆
クリスマス、節分、入塾式に三者面談。普通の学校とは少し違う陰陽塾にも、四季折々のイベントが訪れる。ただ勿論、一筋縄ではいかなくて!? 大友・木暮・すず――『三六の三羽烏』始まりのエピソードも明らかに!
BOOK☆WALKER限定版は、文庫未収録のショートショート「なつめ日記」ほか、あざの耕平の「アニメ制作ここだけ話」も特別収録!!

以下、各話の感想です。

 

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女性向けライトノベルとアニメ

なにやら気になる記事がtwitterで流れてきました。

女性向けライトノベルに異変!?少女たちがハマる奥深き世界の最先端(ダ・ヴィンチNEWS)

この記事で、「(仮)花嫁のやんごとなき事情」をアニメ化すべき、という意見が取り上げられていたのが作品のファンとして嬉しかったです。
本当にアニメ化したらいいのに。

しかし、実際のところ女性向けライトノベルのアニメ化ってどれくらいされているものなのでしょうか。
気になったので調べてみました。といっても、Wikipediaからの引用だけど。

 

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おすすめラノベまとめ その1

ライトノベルの感想ブログを始める上で、どうしてもやってみたかったこと。それは自分の百選を作ることでした。

というわけで、何事もこつこつと。

当ブログ的五段階評価の満点(★★★★★)をつけたことのあるシリーズを5作品ごとに順次まとめていこうと思います。
ちなみに紹介順はランキングではなく読了順です。紹介作品はラノベ以外も含まれています。

・・・・・・なんか自分の趣味を念押しでさらけ出すみたいで気恥ずかしくなったけれど、百選目指してがんばります!

 

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