首の姫と首なし騎士8 奪われし花嫁


『首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁』(睦月けい著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁 (角川ビーンズ文庫)
首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁 (角川ビーンズ文庫)

相変わらず田倉さんのイラストは美麗です。
長かったエルマー家編がようやく終結!ほんとに長かった。このシリーズの本筋を見失いかねないくらい長かった。
なんかやたら読者に圧迫感を与えるシリーズですが、その割には事件解決後の解放感が足りない気もするのはヒロインがひきこもりだからですね、きっと。普段も軟禁状態事も大して生活スタイル変わってないやん!てひとりで突っ込んでました。

☆あらすじ☆
兄王子レイフォードを城外に逃がし、辛くも命を救ったシャーロット姫。豪商エルマー家の悪事を暴くため証拠探しに奔走する次兄クローヴィスと“人喰い竜”ガイの帰還に望みを託すが、敵の包囲網に打つ手なし。セシルとの結婚を決定づける評議会にのぞむシャーロットだが、護衛騎士アルベルトが乱入!現国王に刃を向け、結婚への異議を申し立てる騎士だが…。「花嫁」の手を取るのは誰か!?宿敵との最後の争い、大逆転なるか!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

ようやく!ようやく!!!エルマー家編が終わりました。
ほんっとに長かった。長すぎて、完結するまで続きを追うのをやめようかと少し迷ってただけに安心しました。

 

面白いのは面白いんですけどね。
事態が二転三転して主人公サイドの状況はどんどん悪化するという、読み手に妙な圧迫感をひたすら与え続けるシリーズでしたし。

 

後手に回り続けるシャーロットたちが、それでも諦めずに地道にエルマー家の不正の証拠集めに奔走し、その努力が実を結んだ評議会のシーンは感慨深いものがありました。
特にアルベルトがかっこよかった! 口絵のシーンはほんとに騎士らしく凜々しかったです。
このシリーズ、少女小説のくせに糖度の低さがはんぱないんですが、やっと再会できたふたりの、相変わらずな朴訥とした会話も好きなのでよしとしています(笑)

 

エルマー家編当初からシャーロットに何かと意味深な言葉を垂れ流していたセシル。
明言されたわけじゃないけど、やっぱりこれから死んでしまうのでしょうか。
「家族」と心中することを嬉しそうに話す彼は、最後の最後まで報われない人生のようで切なかったです。兄や従者が彼を想っていても、本人に伝わっていなければ意味がないだろうし。

 

エルマー家の問題が片付いたということで、ようやくシリーズ本題の「王様選び」に戻るようです。
最後のクローヴィスの台詞からは、表の王様がレイフォードで、裏の統率者がシャーロットという流れになるのでしょうか。「首の姫」というタイトルからしてその可能性が大きいでしょうね。女王はやっぱり無理か。

 

エルマー家という大きな内敵を倒し、王様選びにも答えが見えてきたということは、このシリーズもいよいよ完結に向かうのでしょうか。どういうラストに向かうのか、楽しみです。

 

・・・・・・終わる前にもう少し糖分増やしてもいいんですよ?

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睦月 けい,田倉 トヲル角川書店
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