0能者ミナト1

『0能者ミナト』(葉山透著/メディアワークス文庫)★★★★★

0能者ミナト (メディアワークス文庫)
0能者ミナト (メディアワークス文庫)

田倉トヲルさんによるコミカライズを読んで面白かったので原作も購入。現代の伝奇譚というキャッチコピーにふさわしく、科学的な部分とオカルト的な部分の混じり合い具合が素晴らしかったです!

☆あらすじ☆
科学が隆盛を極める現代。だが、その片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。
当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。九条湊──どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった──。
葉山透が贈る、現代の伝奇譚が登場。

以下、ネタバレありで感想。


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エスケヱプ・スピヰド1

『エスケヱプ・スピヰド』(九岡望著/電撃文庫)★★★☆☆

エスケヱプ・スピヰド<エスケヱプ・スピヰド> (電撃文庫)
エスケヱプ・スピヰド<エスケヱプ・スピヰド> (電撃文庫)

第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作。昭和的雰囲気のボーイ・ミーツ・ガールものでした。

☆あらすじ☆
昭和101年、夏。暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る奇妙な少年に助けを求める。それが、二人が主従の契約を結んだ瞬間だった。少年は自らを軍最強の兵器《鬼虫》だと名乗り!?

以下、ネタバレありの感想です。

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クジラの彼

『クジラの彼』(有川浩著/角川文庫)★★★☆☆

クジラの彼 (角川文庫)
クジラの彼 (角川文庫)

続けて一気に読んだ「海の底」と「空の中」に出てくるカップルたちのその後を読めると聞いて購入。自衛隊員の恋がテーマの短編集です。ベタ甘です。ニヤニヤが止まらないので、人目は避けておうちで一人で読むべき。
上記2作を読んでからのほうが倍楽しめるので、これ単品としては★は3つ、2作と合わせて★4つです。

☆あらすじ☆
ふたりの恋は、七つの海も超えていく。
男前な彼女たちの制服ラブコメシリーズ第一弾!!『空の中』『海の底』番外編も収録した6つの恋!
『元気ですか? 浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。聡子が出会った冬原は潜水艦(クジラ)乗り。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる……。表題作はじめ、『空の中』『海の底』の番外編も収録した、男前でかわいい彼女たちの6つの恋。有川浩がおくる制服ラブコメシリーズ第1弾!!

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プシュケの涙

『プシュケの涙』(柴村仁著/メディアワークス文庫)★★★★☆

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
プシュケの涙 (メディアワークス文庫)

メディアワークス文庫で何か面白いのないかなぁーと思いつつ、ネットで名前をみたことがあったこちらを購入。
実家に同文庫のビブリアが全巻あるのですが、そちらはなぜか積みっぱなしという。ドラマで観ちゃったからなんだか満足しちゃったんだよね。
文体があまりにも軽く、いかにもライトノベルという感じだったのですが、ストーリーと構成が秀逸でした。
思わず母に薦めてみたけど、受け入れられるかどうかは微妙なところ(ビブリアは面白かったらしいけど・・・)

☆あらすじ☆
「こうして言葉にしてみると……すごく陳腐だ。笑っていいよ」
「笑わないよ。笑っていいことじゃないだろう」
あなたがそう言ってくれたから、私はここにいる――あなたのそばは、呼吸がしやすい。ここにいれば、私は安らかだった。だから私は、あなたのために絵を描こう。
夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降り自殺した。そのわけを探る二人の少年。一人は、全てがうまくいかず鬱々としてる受験生。もう一人は、何を考えているかよく分からない“変人”。そんな二人が導き出した真実は……。

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空の中

『空の中』(有川浩著/角川文庫)★★★★★

空の中 (角川文庫)
空の中 (角川文庫)

自衛隊三部作の2作目。「塩の街」「海の底」に引き続き、読んでみました。今回は航空自衛隊が絡むお話。
「塩の街」はライトノベルSF、「海の底」は特撮もの(私的見解です)。では、今度の話はどんなのかなぁとワクワクしながら読んでみたら、なんと『E.T.』でした(?)。

☆あらすじ☆
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは――すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタイテインメント!!

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海の底

『海の底』(有川浩著/角川文庫)★★★★☆

海の底 (角川文庫)
海の底 (角川文庫)

「図書館戦争」で有名になった有川浩さんの自衛隊三部作の3作目。海上自衛隊の隊員が出てくるお話です。
自衛隊三部作は、以前第1作(にしてデビュー作)の「塩の街」を読んで面白かったので早く残り2作も読もうと思っていたものです。3作ともストーリーも世界観も何もつながっておらず、どこから読んでもOKということだったので、2作目「空の中」をすっ飛ばして「海の底」から読んでみました(理由は手に取った順)。

☆あらすじ☆
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧騒は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている」!自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく――ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント!!

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